EOLS
Evolus製造という重い設備投資を持たず、韓国とフランスという2つの外部供給元から仕入れた製品を、美容医療という一つの市場に絞り込んで売り込む身軽さが際立つ。
Jeuveauは韓国のダエウン製薬が製造し、Evolysseはフランスのシマテーズが製造したものを、自社は米国などでの承認取得と医師への売り込みに専念して売る。製造設備を持たない分身軽だが、事業は供給元との契約が続く限りにおいて成り立つ構造だ。
しわ取り注射薬の市場では、ボトックスを擁するAbbVieのほか、ガルデルマやメルツなど競合がひしめき、新たな承認薬が出れば競争はさらに激しくなる。製造をダエウンとシマテーズという外部に委ねているため、供給元の生産に何かあれば自社では代替が利かない。
工場を持たないぶん、資金は承認取得と医師への営業、そしてEvolysseの品ぞろえ拡充に集まる。投じた先で契約更新に必要な販売実績を積めるかが、そのまま次の3年の重要条件になる。
命綱はダエウンとの供給契約で、3年ごとに自動更新される仕組みになっている。ただし更新には一定の販売実績という条件がつくため、シェアを伸ばし続けること自体が契約を守る条件でもある。
この会社をどう読むか
Evolusは自社で工場を持たない、しわ取り注射薬の会社だ。看板商品のJeuveauは韓国の製薬大手ダエウンが作り、Evolusはそれを米国などで承認を取って売ることに徹している。
この身軽さは強みでもあり、弱さでもある。設備投資を負わずに済む一方、ボトックスを擁するAbbVieなど強力な競合がひしめく市場で、供給元との契約が崩れれば商品そのものを失いかねない。フランスのシマテーズ製のヒアルロン酸注入剤Evolysseを新たに扱い始めたのは、Jeuveau単一事業からの分散という読み方ができる。
バランスシート (要約)
資産 $226M を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。本業から入る現金もマイナスで、増資や資金繰りに注意
- 現金・現金同等物$54M
- 他の流動資産$89M
- 固定資産$83M
- 流動負債$75M
- 長期借入金$146M
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・FCF/有利子負債 (自由に使える現金で借金の何割を1年で返せるか)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $297M
- 売上成長率
- 11.6%
- 粗利率
- 66.3%
- 営業利益率
- −11.0%
- 純利益率
- −17.4%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$42M
- フリーCF
- −$46M
- 営業CFマージン
- −14.2%
- 現金ランウェイ
- 約1年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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