
EVH
Evolent Health保険会社が自前で抱えがちな専門治療の管理機能を、外から複数の支払い側に横断して提供する。2011年にピッツバーグの医療グループUPMCなどと立ち上げた出自が、特定の保険会社に寄らない立場を支えている。
金を払うのは患者でも病院でもなく、保険会社などの支払い側だ。契約は二通りあり、決めた範囲の医療費を丸ごと引き受けて差額を残す形と、技術と人手を提供して定額の役務料を受け取る形を組み合わせている。
公的保険からの支払いが絞られると、顧客である保険会社の予算が先に縮む。高額な新薬が普及して医療費が見積もりを超えれば、費用を引き受けた側の契約が赤字に転じる。買い集めた事業の統合が滞れば、のれんの評価も問われる。
広げすぎた事業を絞り直す局面にある。2018年のNew Century Health買収で得た専門治療の管理に軸足を戻している。2025年末には別事業のEvolent Care Partnersを売却した。
高齢者向け公的保険を扱う保険会社が、専門領域の管理を外に出す判断を続けるかどうか。加えて、引き受けた範囲の医療費が見積もりの中に収まるかどうかで、同じ契約が利益にも損にもなる。
この会社をどう読むか
Evolent Healthに金を払うのは、患者でも病院でもない。がんや心臓病、整形外科のように費用が読みにくい領域について、保険会社がこの範囲は外に任せると決める。その受け皿がこの会社だ。
契約は、医療費を丸ごと引き受けて差額を残す形と、技術と人手だけを貸す形の二通り。前者は当たれば利益が厚いが、高額な新薬が広まって費用が見積もりを超えると、そのまま損失になる。公的保険の支払い水準と、引き受けた範囲の医療費。この二つがどう動くかで、業績の振れ幅が決まる。
バランスシート (要約)
資産 $1.9B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $415M(22%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
- 現金・現金同等物$152M
- 他の流動資産$355M
- 固定資産$1.4B
- 流動負債$385M
- 長期借入金$971M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.9B
- 売上成長率
- −26.6%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −21.9%
- 純利益率
- −28.5%
- ROE
- −128.7%
- ROIC
- −23.4%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $39M
- フリーCF
- $5M
- 営業CFマージン
- 2.1%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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