FIRY
Firy「本物の人間同士を公平に当てる」ことを商品の核に据え、疑わしい競合を実際に法廷で訴えて勝った点が他社と違う。RZRの広告技術を自社の開発者に還流させる仕組みも、単なる賞金対戦の胴元にはない二段構えだ。
遊び手がスマホゲームの腕前を賭けて対戦し、集まった賭け金のプールから一部を手数料として受け取る。傘下のRZR(旧Aarki)は広告主のアプリ集客を機械学習で最適化しており、こちらも別立てで料金を得る。
2024年、競合AviaGamesが「本物の人間同士の対戦」を装いつつボットを混ぜていたとして、陪審が特許侵害を認定し和解に至った。裏を返せば賞金つき対戦はボット疑惑と隣り合わせの商売で、遊び手が離れれば賭け金のプールが縮み、手数料収入も薄くなる。
創業者アンドリュー・パラダイス氏がCEOを続けており、現金は株主還元よりも開発者の呼び込みへ回る段階にある。ボット不正には自ら訴訟を仕掛けにいく、攻めの姿勢が経営の色になっている。
対戦に賭ける遊び手を集め続けられるか、開発者がSkillzのSDKを組み込んで新作を持ち込み続けるか。この二つで先行きが決まる。2025年2月に始めた総額$75Mの開発者支援プログラムは、後者への賭けにあたる。
この会社をどう読むか
遊び手が自分の腕前に金を賭け、勝った側が賞金を持っていく。Firyはその場を用意するSkillzプラットフォームを運営し、集まった賭け金のプールから手数料を抜く胴元にあたる。
こだわりは法廷にまで及ぶ。2024年、競合AviaGamesが人間の対戦相手にボットを混ぜていたとして特許侵害を訴え、陪審評決を経て和解に持ち込んだ。その後もPapaya GamingとVoodooへの提訴を続けている。広告技術のRZRが開発者の集客を内側で賄う一方、賞金を賭ける遊びである以上、規制と遊び手の定着という二つの不確実性からは逃れられない。
バランスシート (要約)
資産 $293M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $112M(38%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約3年分
- 現金・現金同等物$195M
- 他の流動資産$22M
- 固定資産$77M
- 流動負債$181M
- 短期借入金$128M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $104M
- 売上成長率
- 12.5%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −61.2%
- 純利益率
- −67.4%
- ROE
- −63.0%
- ROIC
- −21.1%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$69M
- フリーCF
- −$70M
- 営業CFマージン
- −66.0%
- 現金ランウェイ
- 約3年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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