
全米に張り巡らせた店舗網と長年のブランドで、複雑な事情を抱える申告者の駆け込み先になっている点が最大の強み。税は毎年必ず発生し、景気に左右されにくい。成長は乏しいが現金創出力が強く、その大半を配当と自社株買いで返す。納税という不滅の義務に寄り添う現金製造機の立ち位置にいる。
米国の個人の確定申告を、全米の店舗での対面サービスと、自分で申告できるソフト・オンラインの両方で支援する手数料が収益の柱。申告期限のある春に収益が極端に集中する季節型のビジネス。これに、中小企業向けの経理サービスや、還付金に関わる金融サービスが加わる。毎年必ず発生する納税義務から稼ぐ構造になっている。
政府が無料の申告システムを広げると、有料サービスの存在意義が削られる。税制の大幅な簡素化も同じ方向に働く。無料から入る競合ソフトとの顧客の取り合いは続き、AIによる申告の自動化は対面・有料モデルの土台を揺らしうる。店舗網の固定費も、申告件数が減る局面では重しになる。
配当と大規模な自社株買いで株主に還元しつつ、申告サービスのデジタル化と、中小企業向けサービスの育成、AIの活用に力を入れる経営。成長より現金回収と還元を優先し、株数を減らして一株価値を高め続ける方針が特徴になっている。
申告件数とシェア、料金単価、税制の複雑さに依存する。対面とソフトの両方で申告者のシェアを守れるか、単価を上げられるか、税制が複雑なままで専門家への需要が続くか、そして政府の無料申告サービスの拡大がどこまで進むかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $3.3B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $117M(4%)。
借金と支払い余力は並の水準。大きな不安はない
- 現金・現金同等物$959M
- 他の流動資産$167M
- 固定資産$2.1B
- 流動負債$993M
- 長期借入金$1.5B
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E・FCF/有利子負債 (自由に使える現金で借金の何割を1年で返せるか)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $3.9B
- 売上成長率
- 4.9%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- 18.6%
- ROE
- 624.4%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $839M
- フリーCF
- $756M
- 営業CFマージン
- 21.3%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $211M
- 配当性向
- 28.8%
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