INNV
InnovAge Holding個々の診療所や施設が医療と介護を別々に提供するのに対し、この会社は1つの拠点で両方をまとめ、政府と直接契約して仲介の管理会社を挟まない。参加者の数で見て全米最大という規模も、小規模な同業にはない強みだ。
国の高齢者向け保険と低所得者向け保険の両方から、参加者一人あたり毎月決まった額を受け取る。その範囲で、通いの拠点での診察や送迎、食事、在宅の支援までを丸ごと引き受ける。2025年6月時点の参加者の健康の重さを示す指標は平均2.42で、数値が高いほど費用のかかる人を抱えていることを表す。
参加者が入院など高額な医療を多く使う月は、定額の受け取りでは賄いきれず、そのまま損失になる。監督官庁の基準を満たせなければ、新しい参加者の受け入れに制約がかかることもある。
2007年の設立以来、既存の拠点を厚くする運営を続け、2021年の上場後も新しい拠点を増やす計画を掲げている。費用と医療の質のバランスをどう取るかが、日々の経営判断の軸になる。
受け取る額は一人あたりの月額で先に決まっており、あとからかかった医療費を請求し直すことはできない。だから入院や施設利用をどれだけ手前で防げるかが、そのまま収支になる。
この会社をどう読むか
InnovAge が向き合うのは、国の高齢者向けと低所得者向け、両方の保険を持つ、体の弱った高齢者たちだ。介護施設に入らず自宅で暮らし続けられるよう、通いの拠点を中心に、診察や送迎、食事、在宅の支援までを一つの契約でまとめて引き受ける。
2025年6月時点で参加者は約7,740人、拠点はカリフォルニアやコロラドなど6州20カ所に及び、参加者数で見て全米最大のPACE運営会社になっている。両方の保険から受け取る定額の範囲で医療と介護の費用を賄う仕組みのため、参加者の健康状態が重いほど収支は赤字に近づく。
バランスシート (要約)
資産 $527M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $235M(45%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
- 現金・現金同等物$64M
- 他の流動資産$112M
- 固定資産$351M
- 流動負債$165M
- 長期借入金$57M
- 短期借入金$2M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $854M
- 売上成長率
- 11.8%
- 粗利率
- 18.0%
- 営業利益率
- −3.5%
- 純利益率
- −3.6%
- ROE
- −12.9%
- ROIC
- −8.0%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $33M
- フリーCF
- $27M
- 営業CFマージン
- 3.8%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
INNV の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…