
IOVA
Iovance Biotherapeutics同じ細胞医療でも、体外で培養した既製の細胞ではなく、患者自身の腫瘍に潜む免疫細胞を取り出して使う点が違う。臨床試験の最終段階で足踏みする企業が多い中、この会社はすでに承認薬を売り、実際の投与実績を積み上げている。
米国とカナダで承認された細胞治療Amtagviの販売と、その治療に使うProleukinの供給が事業の両輪。患者自身の腫瘍から取り出した免疫細胞を工場で増やし、認定病院に届けて投与する仕組みで、承認済みの製品をすでに売っている点が同業の多くの臨床段階企業と一線を画す。
患者一人ひとりの腫瘍から細胞を取り出し、培養し、送り返す製造は工程が長く、量産が利かない。対象拡大を狙う追加試験でつまずけば成長の絵は崩れ、他家由来の細胞治療を狙う競合の追い上げも続く。
利益がまだ出ていない段階のため配当はなく、認定病院の拡大や製造能力の増強に資金を集中させている。Amtagviの適応拡大に向けた治験も並行して走らせている。
収益はAmtagviを扱う認定病院の数と、そこに送られる患者の紹介件数に左右される。治療の対象を悪性黒色腫の枠を超えて広げられるかどうかも、成長の行方を決める。
この会社をどう読むか
細胞治療の多くがいまも臨床試験の段階にとどまるなか、Iovance Biotherapeutics はすでに承認薬を売っている数少ない一社だ。悪性黒色腫の患者の腫瘍から取り出した免疫細胞を体外で数十億個まで増やして戻すAmtagviは、この方式で固形がんに初めて承認された薬になる。
C-144-01試験の5年データでは、奏効率31.4%、全生存期間の中央値13.9か月、5年生存率19.7%という数字が出ている。効いた患者では効果が長く続く一方、対象はまだ悪性黒色腫の一部にとどまり、一人ずつ細胞を作る工程の重さが普及の速さを決めている。
バランスシート (要約)
資産 $913M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $699M(77%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$163M
- 他の流動資産$280M
- 固定資産$470M
- 流動負債$138M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $264M
- 売上成長率
- 60.6%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −153.1%
- 純利益率
- −148.4%
- ROE
- −56.0%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$302M
- フリーCF
- −$336M
- 営業CFマージン
- −114.8%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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