LCTX
Lineage Cell Therapeutics幹細胞そのものを投与するのではなく、目や脊髄など目的の組織に合わせて分化させた成熟した細胞を移植する点が、他の細胞治療と一線を画す。AlloSCOPEという自社の培養基盤で、同じ細胞株から数千本分の製剤を作れる。
自社では薬を売っておらず、収益はロシュ・ジェネンテックから受け取る開発の進捗に応じた提携金が中心になる。主力候補OpRegenは加齢黄斑変性に伴う地図状萎縮を狙い、ロシュとの世界提携のもとフェーズ2aまで進んでいる。
移植した細胞が組織に定着せず機能を回復できなければ、治験は失敗に終わる。ロシュとの提携が終了すれば主力候補の開発費を自社で賄う必要が出て、増資による希薄化が進みやすい。
主力候補はロシュとの提携で進め、脊髄損傷向けは自社、難聴向けは別の出資者との共同という具合に、候補ごとに組む相手を変えている。売る薬がまだないため、株主への還元はない。
会社の値打ちはOpRegenの治験結果でほぼ決まり、そこにロシュとの提携が続くかどうかと、増資で開発費を賄い続けられるかが重なる。
この会社をどう読むか
Lineage Cell Therapeutics は「幹細胞治療の会社」とひとくくりにされがちだが、実際に投与するのは幹細胞そのものではない。目的の組織に合わせてあらかじめ成熟させた細胞を移植し、失われた機能を置き換えて戻すというのが、この会社の一貫した考え方だ。
最も進んでいる候補OpRegenは、加齢黄斑変性に伴う網膜の萎縮を狙い、ロシュ・ジェネンテックとの世界提携のもとフェーズ2aの治験が進む。自社で進める脊髄損傷向けや共同開発の難聴向けの候補も控え、提携が生む資金と手持ち候補の二本立てで承認前の年月を乗り切ろうとしている。
バランスシート (要約)
資産 $113M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $45M(40%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約2年分
- 現金・現金同等物$41M
- 他の流動資産$18M
- 固定資産$53M
- 流動負債$11M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $15M
- 売上成長率
- 53.2%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −251.6%
- 純利益率
- −436.5%
- ROE
- −142.6%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$19M
- フリーCF
- −$19M
- 営業CFマージン
- −130.0%
- 現金ランウェイ
- 約2年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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