MBC
MasterBrand1954年にUnited Cabinet Incorporatedとして始まり、70年かけて北米最大の住宅用キャビネットメーカーになった。それでも独立から2年で高価格帯ブランドを買収し、3年目には同業大手との統合に合意している。
台所や洗面所に据え付けるキャビネットを量産品から特注仕様まで作り、米国とカナダで販売店・量販の建材店・住宅建設会社という三つの経路に流す。2024年に買収したSupreme Cabinetry BrandsのDura SupremeとBertchが高価格帯を受け持つ。
金利が上がって住宅の新築と改修が冷えると発注が止まる。原材料費の上昇や安価な輸入品との価格競争も採算を削る。合併が審査で止まったり統合につまずいたりすれば、見込んでいた規模の利点が手に入らない。
独立後すぐに買収と合併を重ね、規模で価格競争に耐える形を作りにいっている。American Woodmarkとの統合は、その路線でいちばん大きな賭けになる。
住宅の新築と改修がどれだけ発注に回るかで受注量が決まり、その手前には金利がある。木材や金具の値段、そして合併が独占禁止法の審査を通るかも当面の変数になる。
この会社をどう読むか
いま最も重要な数字は、キャビネットの出荷枚数ではなく合併の日程かもしれない。MasterBrandは2025年8月6日、同業のAmerican Woodmarkとの株式交換による統合を発表した。両社の株主総会は同年10月30日に承認を済ませている。残るのは独占禁止法の審査で、完了は2026年の早い時期が見込まれている。
会社そのものは1954年創業の古い作り手で、2022年12月にFortune Brandsから分離して独立した。それから2年後にDura SupremeとBertchを持つSupreme Cabinetry Brandsを買い、3年目に同業大手との統合へ進んだ計算になる。景気に振られやすい住宅関連の中で、規模を積み上げて耐える道を選んでいる会社だ。
バランスシート (要約)
資産 $3.1B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.3B(43%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$183M
- 他の流動資産$513M
- 固定資産$2.4B
- 流動負債$416M
- 長期借入金$975M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $2.7B
- 売上成長率
- 1.3%
- 粗利率
- 30.3%
- 営業利益率
- 4.4%
- 純利益率
- 1.0%
- ROE
- 2.0%
- ROIC
- 4.0%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $196M
- フリーCF
- $118M
- 営業CFマージン
- 7.2%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
MBC の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…