MDXG
MiMedx Group原料が合成素材でも薬でもなく、出産のたびに出るヒトの組織であることが、この会社の性格をすべて決めている。10年以上かけて主要病院と築いた提供者ネットワークは、資金を積んでも一朝一夕には揃わない。
提携する病院や医師団から、出産後に不要になる胎盤膜・臍帯・胎盤円板を同意を得て譲り受ける。ジョージア州マリエッタの工場でPURIONと呼ぶ独自工程にかけ、薄い膜状の治療材に加工する。自社の営業部隊が医師に届け、保険からの支払いを受けて収益にする。
保険の支払い方針が変われば、製品の良し悪しと関係なく収益が動く。似た用途の製品を持つ競合は多く、価格と臨床データの両方で削られる。会計処理をめぐる過去の混乱の記憶も、まだ完全には消えていない。
2024年に動物由来のゼノグラフトを、2025年以降は他社が作る創傷ケア製品を取り込み、胎盤単一事業だった品揃えを広げている。品質と安全の管理、保険適用の拡大を同時に押し進める。
出産に立ち会う提供者ネットワークが原料の入口で、出口は保険が費用を認めるかどうか。この二つが揃って初めて、医師は処方できる。
この会社をどう読むか
MiMedx Groupの製品名を並べられると、先端のバイオ企業を想像するかもしれない。しかし原料は、出産のたびに病院で捨てられていた胎盤の膜や臍帯だ。
提供者の同意を得て集めた組織を、ジョージア州マリエッタの工場で加工し、治りにくい傷や手術後の修復を助ける膜に変えて売る。10年以上かけて広げた提供者網と独自の工程が土台にあるが、原料がヒト由来である以上、保険の支払い方針や規制の変更を正面から受ける体質からは逃れられない。
バランスシート (要約)
資産 $343M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $257M(75%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$166M
- 他の流動資産$111M
- 固定資産$65M
- 流動負債$64M
- 長期借入金$16M
- 短期借入金$2M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $419M
- 売上成長率
- 20.0%
- 粗利率
- 82.6%
- 営業利益率
- 15.3%
- 純利益率
- 11.6%
- ROE
- 18.9%
- ROIC
- 18.4%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $74M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- 17.7%
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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