
まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
同じ会社の中に、需要の波が荒いTriLinkと、比較的安定したCygnusという性格の異なる二つの事業が同居している。2025年はCygnusの黒字がTriLinkの赤字を部分的に穴埋めする構図になった。
TriLink事業は、遺伝子の薬やワクチンの研究・製造に使う特殊な核酸材料を作って売る。Cygnus事業は、生物由来の薬の製造で欠かせない不純物検出キットや、ウイルス除去性能を確かめる検査キット、受託の抗体開発サービスを提供する。2025年はTriLinkが$119.8M、Cygnusが$66.0Mの売上を上げた。
感染症の流行が去ると、ワクチン向けの核酸材料の需要は急速にしぼむ。実際2025年はTriLink事業の採算が悪化し、のれんや資産の価値を見直す大型の減損を計上して、会社全体で$235Mの税引き前の損失を出した。
採算の悪化したTriLink事業の立て直しと、費用の圧縮に手元を集中させる。研究開発は続けつつ、収益性の高いCygnus事業へ資源配分を寄せる方向にある。
遺伝子の薬やワクチンの開発の活発さと、生物由来の薬を作る顧客の製造活動の水準に頼る。看板であるTriLinkの需要が戻るかどうかが、会社全体の業績を左右する。
資産 $771M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $212M(28%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約3年分
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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