NATH
Nathans Famous自前の店舗網ではなく、100年かけて育てた名前そのものを貸して稼ぐ形に軸足を置く点が他の外食企業と違う。フィッシュ&チップスの Arthur Treacher's の商標も持ち、宅配向けの副菜として使っている。
看板を冠したホットドッグを Smithfield Foods などに作らせ、小売りの棚に流す見返りに使用料を得る。この使用料が2025年度に$37.4M に達し、自社店舗や加盟店の商いより厚い利幅を生む。
使用料の9割近くを1社に頼るため、その契約が切れたり細ったりすれば収益の柱が抜ける。健康志向の高まりでホットドッグ自体の需要が細れば、ライセンスも外食も同時に沈む。
名前の価値を守ることを最優先に、食品会社との契約更新と加盟店の開拓、宅配アプリとの連携に力を入れる。店舗を自ら大きく増やさず身軽さを保ったまま、配当で株主に還元し続けている。
看板の知名度がどれだけ保たれるかと、契約先の食品会社の売る力に収益が乗っている。使用料の大半は Smithfield Foods 1社からで、2032年までの契約がその土台になっている。
この会社をどう読むか
Nathan's Famous と聞けばコニーアイランドのホットドッグ店を思い浮かべる人が多いが、収益の実態は看板を貸す商売に近い。1916年に屋台として始まった店の名前を食品会社や小売りに使わせ、2025年度は$37.4M の使用料を得た。
自社と加盟店のレストランも残っているが、店を増やすより名前を貸すほうが身軽で利幅も厚い。裏を返せば、その使用料の9割近くが Smithfield Foods 1社からという、一点に寄りかかった形でもある。
バランスシート (要約)
資産 $54M を負債が上回る債務超過の状態。
純資産はマイナスだが、営業利益は支払利息の11倍、借金は本業の稼ぎの約1.6年分
- 現金・現金同等物$24M
- 他の流動資産$23M
- 固定資産$7M
- 流動負債$19M
- 長期借入金$46M
- 短期借入金$2M
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・負債/EBITDA (借金が本業の稼ぎの何年分か)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $162M
- 売上成長率
- 9.4%
- 粗利率
- 34.3%
- 営業利益率
- 18.6%
- 純利益率
- 12.4%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $18M
- フリーCF
- $18M
- 営業CFマージン
- 11.3%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $18M
- 配当性向
- 91.9%
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