NNBR
NN部品の開発段階から客と一緒に設計に入り込み、試作や金型の費用を客に負担してもらう慣行を築いている。いったん採用が決まった部品は他社に切り替えにくく、契約が長く続きやすい。
自動車のパワーステアリングやブレーキ、電機の接点やコネクタ、医療機器の器具など、精度が1ミクロンを切る精密部品を客の設計図どおりに大量生産して納める。北米や欧州、南米、中国の27拠点で作り、上位10社の客で売上の49%を占める。
自動車の生産が落ち込めば、部品の注文もそのまま細る。借り入れを抱えており、金利負担が利益を圧迫しやすい。電気自動車への移行で不要になる部品も出てくるため、事業の組み替えが追いつかないと売上が縮む。
自動車向けに偏ってきた事業を電機や医療機器に広げることに力を入れ、借り入れの圧縮と原材料費の価格転嫁を並行して進める経営をとっている。
自動車や電機の完成品メーカーがどれだけ生産を続けるかと、金属や貴金属といった原材料の価格を製品価格へ転嫁できるかに利幅が左右される。客の設計に部品ごと組み込まれているため、いったん採用されると長く使われ続けやすい。
この会社をどう読むか
NNは自動車のパワーステアリングや電機のコネクタ、医療機器の器具に使う、1ミクロンを切る精度の部品を大量生産する会社だ。地味な受託事業者に見えるが、部品の試作や金型づくりの費用を客側が負担する取り決めを結んでいることが多く、いったん採用されれば長く切り替えられにくい関係ができあがる。
北米・欧州・南米・中国の27拠点で作り、上位10社の客で売上の49%を占める偏りもある。自動車の生産動向に業績が振れやすい体質は変わっておらず、電機や医療機器へ事業の重心を移せるかが当面の課題だ。
バランスシート (要約)
資産 $441M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $34M(8%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約2年分
- 現金・現金同等物$11M
- 他の流動資産$153M
- 固定資産$277M
- 流動負債$90M
- 長期借入金$154M
- 短期借入金$6M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $422M
- 売上成長率
- −9.1%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −4.5%
- 純利益率
- −8.1%
- ROE
- −100.0%
- ROIC
- −7.7%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $6M
- フリーCF
- −$7M
- 営業CFマージン
- 1.3%
- 現金ランウェイ
- 約2年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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