NRC
NRC Health医療という一業種の患者体験だけを45年近く掘り続け、集めた声を現場の改善手順にまで落とし込むところまで自社で抱えている。汎用の市場調査会社が真似しにくいのはこの深さのほうだ。
顧客は病院や介護施設で、買うのは一度きりの調査報告ではなく、患者や家族の声を絶えず集めて指標に変える購読型の仕組み。契約は年単位で更新され、その残高の積み上がりが売上の形を決める。
病院が経費を削る局面では、この種の測定費用は後回しにされやすい。競合も多く価格を下げ合う圧力がかかるうえ、大口の医療グループを一つ失うだけで売上の穴が目立つ規模でもある。
大型買収に手を伸ばさず、既存契約の更新率と製品の作り込みに資源を集中させる。稼いだ現金は自社株買いと配当で株主に戻す形を続けている。
病院が患者体験の測定にどれだけ予算を残すか、そして更新の時期に何割が残るか。医療業界の統合が進んで顧客の病院同士が一つになると、契約が二つから一つに減ることもある。
この会社をどう読むか
NRC Healthの顧客は病院と介護施設で、そこに売っているのは調査報告書ではなく、患者や家族の声を絶やさず集め続けるための仕組みそのものだ。45年近く同じ業界だけを相手にしてきた会社で、契約は単発でなく年単位で更新されていく。
だから業績は、その年に何本売れたかより、更新の季節にどれだけ残ったかで決まる。病院が経費を絞れば真っ先に見直される費用でもあり、医療業界の統合で顧客同士が一つになれば契約も減る。売上の増減より、契約残高がどちらへ動いているかを追うほうが実態に近い。
バランスシート (要約)
資産 $135M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $14M(10%)。
借金が重いか支払い余力が薄い。決算ごとの確認が必要
- 現金・現金同等物$4M
- 他の流動資産$16M
- 固定資産$115M
- 流動負債$37M
- 長期借入金$75M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $137M
- 売上成長率
- −4.0%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 16.4%
- 純利益率
- —
- ROE
- —
- ROIC
- 20.0%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $26M
- フリーCF
- $16M
- 営業CFマージン
- 19.3%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $11M
- 配当性向
- —
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