OM
Outset Medical専用の水処理設備や慣れた技術者がいなくても、タッチスクリーンの案内に沿って扱える設計が際立つ。病院だけでなく、患者が自宅で自分の透析を担えるところまで踏み込んだ点は、施設向けの透析機とは狙いが違う。
収益は機器Tabloの販売と、治療のたびに使う使い捨てのカートリッジなど消耗品の継続的な購入から成る。病院や在宅の現場に機器を置いてもらうほど、消耗品の売上が積み上がっていく。
水処理と透析液の生成を機器内に収めた分、一台あたりの製造コストは重く、採算ラインに乗せるには規模が要る。専用設備を使う従来の透析施設や大手メーカーが市場を握っており、置き換えには時間がかかる。研究や販売にかかる費用がかさみ、赤字の解消はまだ道半ばだ。
Tabloの導入拡大と、消耗品の粗利改善を優先する経営で、製造コストの引き下げやサービス費用の圧縮に取り組む。急性期の病院向けに加えて在宅市場の開拓も同時に進める、二正面の戦略を取る。
業績を動かすのは、置いた機器の台数よりも、その一台で何回の治療が行われるかである。透析費用への保険の支払いが細れば、導入の判断そのものが止まる。
この会社をどう読むか
Outset Medicalは医療機器メーカーという肩書きだけを見ると地味だ。しかし主力のTabloは、専用の水処理設備も熟練した技術者もいらず、電源と水道水だけで動く透析機である。
病院や診療所だけでなく、在宅での透析まで見据えて作られており、機器を置いてもらった後は治療のたびに使うカートリッジなど消耗品の売上が積み上がる。一台あたりの製造コストの重さと、専用設備を前提にした既存の透析の仕組みが、黒字化の時期を後ろへ押している。
バランスシート (要約)
資産 $264M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $127M(48%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$35M
- 他の流動資産$216M
- 固定資産$14M
- 流動負債$38M
- 長期借入金$96M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $119M
- 売上成長率
- 5.1%
- 粗利率
- 39.1%
- 営業利益率
- −55.8%
- 純利益率
- −68.3%
- ROE
- −64.3%
- ROIC
- −23.6%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$46M
- フリーCF
- −$47M
- 営業CFマージン
- −38.8%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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