ONMD
OneMedNet画像を丸ごと買い集めるのではなく、各病院に置いたまま索引をつけ、条件に合う分だけ取り出して渡す。放射線科の読影の知識、AI技術、規制対応を一つの社内に抱えている組み合わせは同業でも多くない。
提携する2,130カ所を超える病院や画像診断センターから、患者を特定できない形に整えた画像と診療記録を集める。それを新薬や画像診断AIの開発者が求める条件どおりに選び出して渡し、対価を受け取る。
売上が少数の大口顧客に寄っており、研究予算が絞られれば注文はすぐ細る。収入がまだ小さいまま費用が先に出る時期が長引き、増資による株式の希薄化も重なっている。
10年以上かけて広げた病院網を守りながら、売り先の開拓にも人を回す舵取りを続けている。データを出す側と買う側の双方から信頼を得る必要があるため、規制対応にも相応の人員を置く。
画像を出す病院の数と、買う側の製薬会社・AI企業の研究予算が同時に揃わないと商いが立たない。米国のHIPAAや欧州のGDPRといった個人情報の規則を守り続けられるかも、事業の存続に直結する。
この会社をどう読むか
新薬や画像診断AIを作る側にいつも足りないのは、条件にぴったり合う患者の画像だ。OneMedNetはそれを、病院の保管庫から注文どおりに掘り出して渡す役を引き受けている。
出発点は病院どうしが画像を送り合う「BEAM」という仕組みで、最大の利用者はアイルランド政府だった。そこで築いた病院とのつながりを、2019年からそのまま製薬・AI向けのデータ販売へ振り替えたのが今の姿にあたる。
バランスシート (要約)
資産 $2M を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。本業から入る現金もマイナスで、増資や資金繰りに注意
- 現金・現金同等物$585K
- 他の流動資産$2M
- 固定資産$56K
- 流動負債$5M
- 長期借入金$220K
- 短期借入金$974K
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・FCF/有利子負債 (自由に使える現金で借金の何割を1年で返せるか)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1M
- 売上成長率
- 111.4%
- 粗利率
- −37.0%
- 営業利益率
- −711.3%
- 純利益率
- −206.1%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$8M
- フリーCF
- −$8M
- 営業CFマージン
- −552.1%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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