PACB
Pacific Biosciences of California配列を短く区切って読む主流の方式とは異なり、一分子を長くつなげたまま読み切る精度を売りにする。2026年の短鎖事業売却により、専業としての性格がより鮮明になった。
装置そのものより、据え付けたあとに要るSMRTセルや試薬の継続購入が収益を支える。買い手は研究機関や公衆衛生の検査所、病院、製薬や農業の企業まで幅がある。
研究予算が絞られると高額な装置の新規販売がまず鈍り、設置が滞れば後に続く消耗品収入も伸びない。短鎖技術を手放した分だけ幅が狭く、ロングリード市場の成長が鈍れば他で補う手段がない。
短鎖事業の売却で得た現金を、ロングリード技術の磨き込みと消耗品収入の積み上げへ振り向けている。領域を絞ることで、限られた資金と人手を一本の技術に集められる構えを選んだ。
2026年1月30日、短鎖の配列決定に関わる知的財産と技術をIllumina Cambridgeへ譲渡し、$50Mの現金と一部負債の引き受けを得た。事業がHiFiロングリードに一本化された分、研究機関の予算配分とロングリードの採用ペースが業績へ直に効くようになった。
この会社をどう読むか
Pacific Biosciences はかつて、短く区切って読む方式と長くつなげたまま読む方式の両方を手がけていた。2026年1月30日、前者の技術と知的財産をIllumina Cambridgeへ$50Mで売り、残りをHiFiロングリード一本に絞った。
残ったのは、DNA一分子の合成をその場で観察し、同じ分子を何度も読み返して精度を上げるSMRT方式の装置と消耗品の商売だ。装置を研究機関や病院に据え付け、読み取りのたびに要るセルや試薬で稼ぐ形自体は変わらない。ただ幅を狭めたぶん、ロングリード市場そのものの伸び方に業績がそのまま連動するようになった。
バランスシート (要約)
資産 $784M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $5M(1%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$64M
- 他の流動資産$311M
- 固定資産$409M
- 流動負債$73M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $160M
- 売上成長率
- 3.9%
- 粗利率
- 28.6%
- 営業利益率
- −346.2%
- 純利益率
- −341.5%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$111M
- フリーCF
- −$114M
- 営業CFマージン
- −69.5%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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