PAYS
Paysign誰でも使える汎用カードではなく、謝礼や薬剤費の支援という狭い用途に業務ごと入り込んでいる。血液や血漿の採取団体向けに、採取の現場を回すソフトそのものも別ブランドで売っている。
カードの発行から入金、利用状況の管理、問い合わせ対応までを一括で請け負い、発行元の企業から受け取る管理料と、カードが使われるたびの決済手数料を収入にする。使われないまま失効した残高も収益に立つ。
顧客が血漿業界と製薬業界に偏っており、どちらかの資金の出方が変われば取扱高がまとめて動く。人の資金を預かって動かす以上、不正監視や規制対応の費用は取扱高が伸びなくても増えていく。
1995年の設立以来、まず製薬会社の自己負担支援から入り、2011年に血漿の提供者への支払いへ広げてきた。いまは給与や経費、返金の受け取りといった用途の横展開に資金を振り向けている。
血漿の採取施設が提供者に払う謝礼の量と、製薬会社が患者向けの支援に割く予算の大きさで取扱高が動く。カードを発行する提携銀行との関係が切れれば、事業そのものが止まる。
この会社をどう読むか
Paysignのカードを受け取る人は、たいてい買い物のために持っているわけではない。血漿を提供した謝礼だったり、処方薬の自己負担分を肩代わりしてもらうためだったりする。
発行する企業に代わって、入金も利用管理も問い合わせ対応も引き受ける。2025年末で約840万人がこの会社のカードを持ち、約670の発行プログラムが動いている。汎用の決済会社と正面から戦わず、用途の狭さと現場業務の深さで居場所を作った会社だと考えると、収益の振れ方の説明がつく。
バランスシート (要約)
資産 $276M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $48M(18%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$21M
- 他の流動資産$219M
- 固定資産$36M
- 流動負債$216M
- 長期借入金$6M
- 短期借入金$2M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E・負債/EBITDA (借金が本業の稼ぎの何年分か)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $82M
- 売上成長率
- 40.5%
- 粗利率
- 59.4%
- 営業利益率
- 9.0%
- 純利益率
- 9.2%
- ROE
- 15.6%
- ROIC
- 10.3%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $52M
- フリーCF
- $51M
- 営業CFマージン
- 63.9%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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