RBBN
Ribbon Communications電話網を守るセキュリティ技術と、データを運ぶ光ネットワーク機器を一社で抱える組み合わせは同業でも珍しい。片方に絞る競合に比べ、顧客に出せる提案の幅が広い。
古い電話網からネット通話への移行を支える音声のセキュリティ機器と、通信会社や政府向けの大容量の光通信装置を売る。前者はSonus NetworksとGENBANDの合併から、後者は2020年のECI Telecom買収から来ている。機器の販売収入に、保守や更新の契約収入が重なる。
通信会社の設備投資は景気に敏感で、予算が絞られると受注がまとめて消える。少数の大口顧客に頼るため、一件の契約更新の失敗で数字が大きく揺れる。過去の買収で膨らんだ組織の統合と借入の返済も重い。
買収を重ねて広げた事業を一つにまとめ直す段階にあり、積み上がった借入の圧縮が優先されている。株主への現金の還元はまだ後回しで、配当は出していない。
通信会社や政府機関が設備投資をいつ実行するかで受注が動く。AIによる通信量の増加を新しい商機に掲げるが、実際の発注は数社の大口顧客の予算サイクル次第になる。
この会社をどう読むか
Ribbonという社名は、2017年にSonus NetworksとGENBANDという二つの通信機器会社が合併したときに生まれた。3年後にはイスラエルのECI Telecomを買収し、光でデータを運ぶ装置の事業も抱え込んだ。
音声のセキュリティ機器は、古い電話網からネット通話への移り変わりという一度きりの波に乗る事業だ。光の装置のほうは、通信網の増強という続いていく需要を狙う。狙う市場の性格は違うが、どちらも数社の大口顧客が予算を動かす時期で数字が振れる点は共通する。
バランスシート (要約)
資産 $1.2B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $449M(37%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
- 現金・現金同等物$96M
- 他の流動資産$358M
- 固定資産$758M
- 流動負債$315M
- 長期借入金$325M
- 短期借入金$9M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $845M
- 売上成長率
- 1.3%
- 粗利率
- 49.8%
- 営業利益率
- −0.4%
- 純利益率
- 4.7%
- ROE
- 8.8%
- ROIC
- −0.3%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $51M
- フリーCF
- $26M
- 営業CFマージン
- 6.1%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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