RGEN
Repligen完成した薬を作るのではなく、薬を作る過程を支える機器と消耗品に徹している。ここが製薬会社との分かれ目になる。単一の巨大工場に集めず、米国とヨーロッパの10か所超に製造を散らしている形も、この会社の育ち方をよく表している。
細胞が作り出した薬の成分を、こし取り、選り分け、濃縮する工程で使うろ過膜や精製材料、流量を測る機器などを、製薬会社やバイオ企業に供給する。製造拠点は、本社のあるマサチューセッツ州ウォルサムのほか、カリフォルニア、ニュージャージー、フランス、エストニア、スウェーデンなど10か所を超える。創業以来、配当を払ったことはない。
製薬会社の在庫調整や設備投資の先送りが起きると、機器や消耗品の受注は大きく振れる。新薬の開発計画が縮小されれば、その分の製造需要もしぼむ。複数国にまたがる製造拠点を抱える分、為替や関税の変動も利益に響く。
自前の技術開発よりも、専門技術を持つ会社を買収して製品群を広げるやり方を重ねてきた。配当より、買収した拠点の生産能力を統合し稼働率を上げることに資金を振り向けている。
製薬会社がバイオ医薬の生産設備にどれだけ投資するかと、稼働中の製造ラインで消耗品がどれだけ繰り返し使われるかに左右される。買収で加わった各拠点の生産をどこまで統合し効率化できるかも、収益性を左右する。
この会社をどう読むか
Repligen は薬を作る会社ではなく、薬を作る会社のための道具を作る会社だ。抗体などのバイオ医薬は培養した細胞が生んだ成分をろ過し選り分けて初めて薬になり、その工程で使う膜や精製材料、計測機器をこの会社が供給する。
米欧に散らばる10か所超の拠点は、一つの巨大工場を建てた結果ではなく、各地の専門メーカーを取り込んできた積み重ねの姿だ。製薬会社がバイオ医薬の設備に投資し続ける限り需要は積み上がり、投資を絞られれば注文はまとめて鈍る。散らばった拠点をどれだけ一つの会社としてまとめられるか。利益率はそこに現れる。
バランスシート (要約)
資産 $2.9B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $2.1B(71%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$566M
- 他の流動資産$571M
- 固定資産$1.8B
- 流動負債$136M
- 長期借入金$542M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $738M
- 売上成長率
- 16.4%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 7.5%
- 純利益率
- 6.6%
- ROE
- 2.3%
- ROIC
- 1.6%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $117M
- フリーCF
- $94M
- 営業CFマージン
- 15.9%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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