RMR
RMR Group自ら不動産を持たず、複数の不動産会社の運営だけを横断して請け負う。物件から直接収益を得るREIT本体とは商売の形が根本から違う。
医療施設、ホテル、物流、オフィスと種類の違う四つの上場REITの経営を丸ごと請け負い、預かる資産の規模に応じた手数料を得る。ホテル運営のSonestaや高齢者住宅のAlerisLifeの管理も手がける。
運用先の一つは2025年10月にナスダックの上場を維持できず店頭市場へ移った。運用先の不振がそのまま自社の収入に跳ね返り、しかも収入は少数の大口に集中している。
会長のアダム・ポートノイ氏が議決権の重いクラスB株を全て握る。自ら支配する信託を通じてRMR LLCの持ち分の半分近くも押さえ、社長と最高経営責任者も兼ねる。
手数料の水準は、任された各REITの資産規模と株価で決まる。オフィス市況が冷えればオフィス特化REITの資産が細り、そこからの手数料も一緒に落ちる。
この会社をどう読むか
RMR Groupは、大きなビルを持つ会社ではない。1986年から育ててきたのは、医療施設からホテル、物流拠点、オフィスまで、種類の違う不動産投資信託の経営そのものを請け負う商売だ。2025年9月末で預かる資産は$39.0Bになった。
この形は、運用先の不調がそのまま自社の収入に跳ね返る。任せられていたオフィス特化のREITは2025年10月にナスダックでの上場を維持できず、店頭市場へ移った。託される側の逆風は、託す側にもそのまま届く。
バランスシート (要約)
資産 $718M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $228M(32%)。
おおむね健全。同業の平均並みの水準
- 現金・現金同等物$62M
- 他の流動資産$130M
- 固定資産$526M
- 流動負債$118M
- 長期借入金$45M
この判定で見た指標: 自己資本比率・D/E。在庫や売掛を持たない賃貸業のため流動比率は判定に使わず、借入の重さは同業の D/E の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $700M
- 売上成長率
- −22.0%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 6.0%
- 純利益率
- 2.5%
- ROE
- 7.7%
- ROIC
- 12.1%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $76M
- フリーCF
- $72M
- 営業CFマージン
- 10.8%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $30M
- 配当性向
- 172.5%
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