
SABR
Sabre旅行を自ら売るのではなく、航空会社やホテルといった供給側と、旅行会社や予約サイトという需要側の間に立つ市場そのものを運営している。2024年に立ち上げたSabreMosaicは、航空会社が運賃や特典を柔軟に組み合わせて売るための次世代基盤にあたる。
航空会社やホテル、レンタカー、鉄道、クルーズ、ツアー会社の在庫と価格を一つの市場に集め、旅行会社や予約サイト、法人の出張管理部門が検索して予約できるようにする。成立した予約ごとに手数料を得るほか、航空会社向けの予約システムや運航管理ソフトを月額で提供する事業も持つ。
景気後退や感染症の流行で旅行需要が落ち込めば、予約手数料が直接減る。航空会社が自社のサイトやアプリで直接販売する動きを強めれば、仲介の取り分がそのまま失われる。買収や事業再編で積み上がった借金の返済負担も、金利が高い局面では重くのしかかる。
2025年のホスピタリティ事業売却で守備範囲を航空中心に絞り、借金の圧縮と次世代予約基盤SabreMosaicへの投資に資金を集中させている。株主への還元はまだ先の話だ。
世界の旅行需要そのものと、航空会社やホテルがこの市場に在庫を出し続けるかに業績が連動する。2025年にホテル向け事業を売却したことで、いまは航空関連の需要への依存度がさらに高まっている。
この会社をどう読むか
Sabreという名前は旅行会社が使う予約システムとして知られてきたが、実態は航空会社やホテルの空席・空室と旅行会社をつなぐ卸売市場の運営だ。2025年にはホテル向け事業を手放し、航空を軸にした形へ絞り込んだ。
予約が成立するたびに得る手数料が土台だが、航空会社が自社サイトで直接売る動きを強めれば、この仲介の取り分は目減りする。絞り込んだ事業でSabreMosaicがどこまで存在感を持てるかに、この先の姿がかかっている。
バランスシート (要約)
資産 $4.5B を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。営業利益が支払利息に届いていない、借金は本業の稼ぎの約11年分
- 現金・現金同等物$792M
- 他の流動資産$504M
- 固定資産$3.2B
- 流動負債$1.2B
- 長期借入金$4.1B
- 短期借入金$246M
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・負債/EBITDA (借金が本業の稼ぎの何年分か)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $2.8B
- 売上成長率
- 1.0%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 10.7%
- 純利益率
- 18.9%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- —
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- —
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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