
SATL
Satellogic衛星の製造を外部に委ねる事業者が多いなかで、Satellogicは設計から製造、運用までを自社に抱え、1機あたりの費用を切り詰める側に賭けている。強み輸出規制の対象外という設計も、政府向け商談を軽くしている。
自社で設計・製造した小型の観測衛星を打ち上げ、地表を撮った画像や変化の分析を政府・防衛機関や企業に売る。衛星まるごとを買い取ってもらう形や、他国が自前の観測網を持てるよう技術ごと譲る取引もある。
打ち上げの失敗や衛星の不具合は、そのまま撮影できる面積の縮小につながる。黒字にはまだ届いておらず、増資が必要になれば株式は薄まる。大口の政府契約が延期されれば、収入の谷ができる。
増収より先に、衛星の機数を計画通り増やせるかを優先する経営。次世代の衛星網Merlinは既存の顧客契約で費用をまかない、身の丈を超えた投資を避ける姿勢がうかがえる。
収入の土台は、衛星をどれだけ多く軌道に乗せて撮影の頻度を上げられるかにある。部品は自社仕様で外部から調達し、組み立てと試験はモンテビデオの自社工場でこなす形を、どこまで安く回せるかが分かれ目になる。
この会社をどう読むか
Satellogicと聞くと衛星メーカーに見えるが、実態は「地球の写真と、そこから読み取れる変化」を売る情報の会社に近い。
2010年の創業以来この会社が磨いてきたのは、撮った画像の質よりも安く作って多く飛ばす側の技術だ。米国で登記されながら製造の拠点はウルグアイ・モンテビデオの自由貿易区に置き、強み輸出規制の枠外で各国政府に売れる形にしてある。まだ利益は出ていないが、次世代衛星網Merlinの開発費は既存の顧客契約でまかなわれる見込みで、そこが資金繰りの支えになっている。
バランスシート (要約)
資産 $151M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $61M(40%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約3年分
- 現金・現金同等物$94M
- 他の流動資産$21M
- 固定資産$36M
- 流動負債$23M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $18M
- 売上成長率
- 37.6%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −175.2%
- 純利益率
- −27.0%
- ROE
- −7.9%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$27M
- フリーCF
- −$34M
- 営業CFマージン
- −151.8%
- 現金ランウェイ
- 約3年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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