SBC
SBC Medical Group診療所を自ら経営せず、性格の違う手数料を組み合わせて回収する形が、直接医療を提供する会社と違う。2024年末にシンガポールの美容医療会社を、2025年末には東証グロース上場のWaqooを傘下に入れた。
提携クリニックから受け取る手数料は、ブランド使用料、仕入れの代行、事務や集客の支援、医療機器の賃貸という4系統に分かれる。2025年12月期の売上高は$173.6Mで、粗利率は73.3%と高い。
料率をクリニック側の実績に連動させている以上、提携先の調子が落ちればそのまま自社の売上が縮む。2025年は料率の見直しと運営支援サービスの一部打ち切りが重なり、売上高は前年から15%減った。
クリニックとの取り分を実績連動へ改めた一方、買収では本業の外側まで取りに行く、振れ幅の大きい経営。2024年末にはリゾート運営子会社を手放し、翌年は関連会社の取得を重ねた。
提携クリニックの数と業績、そしてそこへ課す料率の設計に懸かる。2025年4月にクリニックの規模と実績に応じた料率へ改めたことで、フランチャイズ収入と運営支援収入がそろって減った。
この会社をどう読むか
SBC Medical Groupは、美容医療のクリニックを自分では経営しない。ブランドの使用料、機器や材料の仕入れ、事務や集客の支援、医療機器の賃貸という性格の違う手数料を、提携クリニックから受け取る供給に徹している。
2025年12月期の売上高は$173.6Mで前年から15%減ったが、原因は客足ではなく4月の料率見直しにある。取り分の設計を自分で変えられる代わりに、提携先の調子がそのまま自社の数字へ映る商売でもある。
バランスシート (要約)
資産 $380M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $248M(65%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$164M
- 他の流動資産$67M
- 固定資産$149M
- 流動負債$61M
- 長期借入金$43M
- 短期借入金$228K
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $174M
- 売上成長率
- −15.5%
- 粗利率
- 73.3%
- 営業利益率
- 38.9%
- 純利益率
- 29.4%
- ROE
- 20.5%
- ROIC
- 18.3%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $25M
- フリーCF
- $23M
- 営業CFマージン
- 14.2%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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