SES
SES AI研究一本に賭ける競合と違い、買収で実際に売上のある蓄電池事業を取り込んだ。研究開発と、買った事業の収益化を同時に走らせる二段構えになっている。
もともとは自動車メーカー向けに次世代電池の試作と評価を提供する開発段階の会社だった。2025年9月にUZ Energyの買収が完了し、実際に売れる蓄電池の製造能力を初めて手に入れている。材料探索を助けるソフトMolecular Universeの外販も、収益化を狙う柱の一つだ。
自社生産から合弁への切り替えは資本負担を減らす代わりに、品質管理と供給を外部に預けることになる。NDAA適合のドローン用電池も、需要が立ち上がる時期はまだ読めない。
2025年は買収と合弁を相次いで決め、自社研究だけに頼らない方向へ舵を切った年になった。国防関連という新しい需要先の開拓にも資源を割いている。
買収したUZ Energyの蓄電池がどれだけ売上を作るか、そしてHisunとの合弁への量産移管が計画どおり進むか。次世代電池そのものの実用化は、なお先の話として残っている。
この会社をどう読むか
SES AIをまだ売上のない次世代電池の研究会社と呼ぶ説明は、もう半分しか当たらない。2025年9月に中国の蓄電システムメーカーUZ Energyの買収が完了し、実際に売れる製品を持つ会社になったからだ。
一方で材料の量産は自社工場ではなくHisunとの合弁に委ね、資本負担を抑えながら広げる構えをとる。NDAA適合のドローン用電池という新しい狙いも掲げるが、いずれも立ち上がったばかりで、金属リチウム電池の完成にはなお時間がかかる。
バランスシート (要約)
資産 $273M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $215M(79%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$30M
- 他の流動資産$187M
- 固定資産$56M
- 流動負債$24M
- 短期借入金$830K
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $21M
- 売上成長率
- 929.4%
- 粗利率
- 53.8%
- 営業利益率
- −393.4%
- 純利益率
- −347.8%
- ROE
- −34.0%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$58M
- フリーCF
- −$61M
- 営業CFマージン
- −277.9%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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