VRRM
Verra Mobility米国3大レンタカー会社すべてと長く取引があり、欧州20カ国では外国籍車両の未払い違反金の回収まで請け負う。料金の立て替えとカメラ取り締まり、駐車場運営を同じ基盤に載せる会社は珍しい。
商業サービス事業では、Avis Budget、Enterprise、Hertzといった大手レンタカー会社に代わって有料道路料金と違反金を立て替え、手数料を得る。政府ソリューション事業では、自治体向けに速度や信号無視、スクールバスのカメラを運用し、3〜5年契約の使用料を受け取る。
カメラによる取り締まりは住民の反発を招きやすく、自治体の方針転換や条例改正で契約を打ち切られる政治的なリスクを常に抱える。旅行需要が冷え込めば立て替えの手数料収入もすぐ細る。
売上構成は政府ソリューションが約47%、商業サービスが約45%、駐車場運営が約8%で、実質は二つの事業に近い。伸ばし方は新規開拓より、契約更新と処理量あたりの効率を積む方向に寄っている。
レンタカーの利用台数や旅行需要の戻り具合と、自治体がカメラ取り締まりの予算をどれだけ確保するかで売上が動く。50を超える有料道路事業者や自治体との契約更新を維持できるかも業績を左右する。
この会社をどう読むか
Verra Mobilityは交通のIT会社と一括りにされがちだが、中身は性格の違う三つの商売の集まりだ。大手レンタカー会社に代わって有料道路料金や違反金を立て替える事業と、自治体向けにカメラ取り締まりを運用する事業が、それぞれ売上の半分近くを占める。
三つ目の駐車場運営は大学や自治体、病院などが顧客で、売上の1割弱にとどまる。どの事業も車のナンバーを読んで料金や違反を処理する同じ仕組みの上にあり、取り締まりカメラだけは住民の反発という政治の風にさらされる。
バランスシート (要約)
資産 $1.6B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $293M(18%)。
借金と支払い余力は並の水準。大きな不安はない
- 現金・現金同等物$65M
- 他の流動資産$376M
- 固定資産$1.2B
- 流動負債$210M
- 長期借入金$1B
- 短期借入金$7M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $133M
- 売上成長率
- 14.6%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 179.3%
- 純利益率
- 102.8%
- ROE
- 46.6%
- ROIC
- 14.3%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $256M
- フリーCF
- $137M
- 営業CFマージン
- 192.4%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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