VTGN
Vistagen Therapeutics飲み込んで血流に乗せるのではなく、鼻の粘膜にある感覚神経の受容体だけに結合させ、そこから脳の回路へ信号として伝える。全身に薬が回らない分、眠気や依存という従来の抗不安薬の負担を避けられる設計を、5本全部で共有している。
承認薬をまだ持たず、売上は立っていない。先頭のフェセディエノールが社交不安症の急性期治療薬としてFDAへの申請をめざす第3相PALISADEの終盤にあり、そこまでの費用は株式の発行でまかなっている。
社交不安症には長期に飲む既存薬があり、その場で効くという利点を数字で示せなければ申請の理由が消える。5本すべてが同じ鼻の受容体を入口にするため、先頭がつまずけば残りにも同じ疑いが向かう。
社交不安症のほかに、うつ、更年期のほてり、月経前不快気分障害、がん悪液質と適応を散らし、どれか一つの失敗で会社が終わらない形に組んである。臨床試験の費用は増資でまかなう前提の運転が続く。
PALISADE-3とPALISADE-4の結果次第で、申請できるかどうかが決まる。試験を最後まで走らせる現金を株式市場から引き出し続けられるかどうかも、同じくらい重い。
この会社をどう読むか
Vistagenの薬は、飲む錠剤ではなく鼻にスプレーする一吹きで、しかも成分は脳まで届かない。鼻の奥の感覚神経を刺激し、その信号だけで不安の回路を鎮めるという、薬理としてはかなり変わった設計をしている。
だから5本の候補は、病気ごとにばらばらの薬ではなく、同じ入口を使った一つの技術の応用例として並んでいる。先頭のフェセディエノールがPALISADE試験で効果を示せば技術そのものが認められ、外せば5本まとめて疑われる。適応を散らしていても、賭けの本数は実質1本に近い。
バランスシート (要約)
資産 $49M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $36M(73%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$31M
- 他の流動資産$16M
- 固定資産$2M
- 流動負債$13M
- 長期借入金$96K
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1M
- 売上成長率
- 161.1%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- −196.2%
- ROIC
- −160.0%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$66M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- −5235.3%
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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