WEX
WEX Inc.燃料カードという地味だが切り替えの起きにくい法人決済に深く根を張り、車両管理の仕組みごと顧客を囲い込む点が強み。給油データの管理や不正利用の防止まで含めた業務基盤になっており、単なるカードより剥がれにくい。決済・旅行・医療口座の三本柱で分散も効く立ち位置にいる。
企業の営業車・トラック向けの燃料カード(給油の決済と管理を一体化したカード)の手数料が収益の柱。給油のたびに加盟店から手数料が入り、燃料価格が高いほど手数料も膨らむ。これに、出張・旅行業界向けの仮想カード決済と、医療貯蓄口座の管理が加わる。法人の支払いに食い込み、決済の量から稼ぐ構造になっている。
燃料価格が下落すると、給油あたりの手数料が減って収益が直接細る。景気後退で物流や出張が減ると、決済の量そのものが落ちる。長期では電気自動車への移行が燃料カードの市場を侵食する懸念があり、フィンテックの競合参入や、大口顧客の喪失も重しになりうる。
配当を出さず、利益を自社株買いと、決済基盤の強化、電動化対応の開発に振り向ける経営。燃料価格で振れる収益を、旅行決済と医療口座の手数料で補いながら、車両の電動化という長期の変化に充電決済などで備える方針が特徴になっている。
車両の走行・給油量と、燃料価格、出張・旅行の決済量、金利に依存する。営業車が走り給油が続くか、燃料価格の水準が手数料を支えるか、旅行業界の決済量が伸びるか、そして預かり資金の利息収入を保てるかが、業績を左右する大きな前提になる。燃料価格との連動が独特の値動きを生む。
バランスシート (要約)
資産 $14.4B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.2B(9%)。
借金が重いか支払い余力が薄い。決算ごとの確認が必要
- 現金・現金同等物$906M
- 他の流動資産$8.8B
- 固定資産$4.7B
- 流動負債$9.3B
- 長期借入金$3.5B
- 短期借入金$1.3B
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $2.7B
- 売上成長率
- 1.2%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 25.0%
- 純利益率
- 11.4%
- ROE
- 24.6%
- ROIC
- 8.6%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $454M
- フリーCF
- $314M
- 営業CFマージン
- 17.1%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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