S&P 500は0.58%安、ダウは628ドル安。火曜の市場は全体として下げた。
その中で、はっきり逆を向いた一群がある。半導体のうち、記憶する側と作る機械だった。
上げたのはメモリと装置、下げたのはスマホ
SKハイニックスが4.83%高、シーゲイトが6.49%高。AMDが5.90%高、ラムリサーチが4.15%高で続いた。
一方でアップルは1.17%安である。同じ半導体の需要の話でありながら、向きが逆になった。
SKHYSK hynix Inc.▲4.83%STXSeagate Technology▲6.49%
AMDAdvanced Micro Devices▲5.90%
LRCXLam Research▲4.15%
AAPLApple▼1.17%
作れる量は決まっている
理由として挙がったのは、割り当ての話だった。
メモリの工場で作れるウェハーの枚数は決まっている。AIのサーバー向けに使う高帯域のメモリは1枚あたりの取り分が大きく、同じ枚数からできる普通のメモリは減る。
その普通のメモリを最も多く使うのが、スマートフォンである。AIに回す枠が増えれば、スマホ向けの調達価格は上がる。
9月4日は値段の話、今度は枠の話
メモリが買われるのは、この2週間で2度目になる。
9月4日はNAND型フラッシュメモリの契約価格が上がる、という値段の話だった。今度は誰に回すかという枠の話である。
同じ業種の中でも反応は割れた。マイクロンは1.61%安である。すでに大きく上げてきた銘柄は、この日は動かなかった。
次に見るのは、スマホの値段
この見方が正しければ、次に数字として出るのはスマートフォンの原価になる。
メモリの調達価格が上がれば、端末メーカーは値上げするか利益を削るかを選ぶことになる。決算でその選択が見える。
逆にAI向けの投資が緩めば、枠はすぐ戻る。この一群の上げは、そのときは同じ速さで戻る。
朝刊は9月9日号に。




