BALL
Ball Corporation缶はかさばって遠くへ運べないため、需要地の隣に工場を構えられる規模がそのまま参入障壁になる。飲料缶に混ぜる再生アルミの比率は2024年時点で平均74%に達し、脱プラスチックを掲げる顧客が乗り換え先に選びやすい素材になっている。
ビールや炭酸飲料のアルミ缶を主力に、化粧品や日用品向けの押出しエアゾール缶や、栓を締め直せるアルミボトルも作る。大手の飲料・日用品メーカーとの長期供給契約が並び、中身が売れるたびに次の発注が入ってくる。
飲料の消費が鈍れば缶の発注が落ち、世界各地の工場の稼働率が下がって固定費が効いてくる。アルミ地金が急騰した局面で顧客への転嫁が遅れれば、利幅はすぐ圧迫される。
EVAと呼ぶ経済的付加価値の指標を多くの社員の報酬に結びつけ、現金を生む力で評価する仕組みを敷いた。生んだ現金は事業の運転と借入金の返済、自社株買いと配当、そして成長投資に充てると明示している。
飲料の消費量と、大手顧客との長期契約が続くかどうかで発注量が決まる。プラスチック容器への規制が各国で強まるほどアルミへの置き換えが進むため、包装規制の向かう先も商売を押す力になる。
この会社をどう読むか
Ball Corporationは1880年に始まった老舗だが、扱う品はとうに入れ替わった。いまの主力はビールや炭酸飲料のアルミ缶で、2025年の売上高は$13.16Bに達した。
缶は中身が売れるたびに次の発注が入る消耗品で、大手飲料メーカーとの長期契約が売上を下支えする。再生アルミの比率が高く脱プラスチックの受け皿になりやすい一方、アルミ地金が急騰すれば転嫁の遅れがそのまま利幅を削る。
バランスシート (要約)
資産 $19.5B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $5.4B(28%)。
借金と支払い余力のバランスが良く、黒字も安定
- 現金・現金同等物$1.2B
- 他の流動資産$4.9B
- 固定資産$13.4B
- 流動負債$5.5B
- 長期借入金$7B
- 短期借入金$21M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E・FCF/有利子負債 (自由に使える現金で借金の何割を1年で返せるか)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $13.2B
- 売上成長率
- 11.6%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- —
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $1.3B
- フリーCF
- $788M
- 営業CFマージン
- 9.6%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
- 配当総額(年間)
- $220M
- 配当性向
- —
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