CLPT
ClearPoint Neuro脳の手術を導く器具メーカーでありながら、製薬会社の脳への薬物送達研究を請け負う受託も同時に営む組み合わせが珍しい。2025年のIRRAS買収で、脳出血など重症患者の頭蓋内の体液管理という新しい領域にも入った。
主力のClearPointシステムは、装置と使い捨て器具、案内ソフトの組み合わせで、脳深部刺激の電極やレーザーカテーテルを狙った位置へ導く。これと並行し、製薬会社向けの前臨床研究の受託が2021年以降もう一つの収入源に育った。
装置は病院の設備投資として買われるため、導入までに時間がかかり普及は緩やかにしか進まない。製薬会社の開発計画が止まれば、受託の収益はそのまま消える。市場そのものが脳神経外科という狭い領域にとどまる。
製品の置き場所をMRI室から通常の手術室へ広げることに、開発の力が向いている。2024年のSmartFrame OR Stereotactic System、2025年のナビゲーションソフト新版がその線上にある。買収による領域拡大も並走させている。
収益の下地は、病院が装置を入れて手術ごとの使い捨て器具を使い続けることにある。もう一方の受託収入は、提携する製薬会社の開発計画が前に進むかどうかで増えも減りもする。
この会社をどう読むか
ClearPoint Neuroが1998年の設立以来こだわってきたのは、MRIの画像を見ながら脳の狙った一点へ針や電極を届ける技術だ。当初はMRI装置の中でしか使えなかったが、いまは通常の手術室だけで手術を終えられるところまで製品が育っている。
もう一つの顔は、製薬会社の脳への薬物送達研究を請け負う受託サービスだ。装置を病院に売る商売は病院の予算に、受託は製薬会社の開発計画に、それぞれ収益が結びついている。2025年のIRRAS買収で脳出血の重症患者向けにも枝を伸ばし、収入の出どころを増やしている途中にある。
バランスシート (要約)
資産 $98M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $28M(29%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約2年分
- 現金・現金同等物$46M
- 他の流動資産$18M
- 固定資産$34M
- 流動負債$11M
- 長期借入金$49M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $37M
- 売上成長率
- 17.8%
- 粗利率
- 61.4%
- 営業利益率
- −65.4%
- 純利益率
- −69.1%
- ROE
- −91.1%
- ROIC
- −24.8%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$24M
- フリーCF
- −$24M
- 営業CFマージン
- −64.7%
- 現金ランウェイ
- 約2年
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
CLPT の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…