まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
重い物を持ち上げ運ぶ産業の機器で、世界の大手という地位を持つ点が最大の特徴。百五十年近い歴史を持ち、米国では巻き上げ機やコンベヤーで首位級のシェアを握る。動力や動きを制御するデジタルの仕組みという独自の技術も持つ。汎用の産業機器のメーカーとは異なる、重い物を扱う機器に特化し動きの賢い制御を組み合わせた世界の大手の立ち位置にいる。
工場や倉庫で、重い物を持ち上げたり運んだりする産業の機器を作って売るのが事業の柱。重い物を巻き上げる機械や、クレーンの部品、精密なコンベヤー、物を吊り上げる道具、そしてそれらを動かす力や動きを制御するデジタルの仕組みを手がける。米国では、巻き上げ機やコンベヤー、動力の制御で首位級のシェアを持つ。製造業や運輸、エネルギー、食品、ネット通販の倉庫といった幅広い産業に供給する。これらの産業の機器の販売で稼ぐ構造になっている。
製造業の景気の後退で設備投資が縮めば、機器の需要が細る弱点になる。電気自動車の生産への投資が一巡したり、ネット通販の倉庫への投資が頭打ちになれば、成長分野の需要が鈍る。同業の重い物を扱う機器の専業の大手との価格の競争もある。原材料の価格の急騰や関税の悪化、買収で膨らんだのれんの評価損も逆風になる。
配当を続けながら、動力や動きを制御するデジタルの技術の強化と、選んだ同業の買収、世界の販売の網の最適化を進める経営。現在の経営者が率いる。電気自動車やネット通販といった成長分野への営業を強める。配当の維持と、継続した買収による成長を軸に進める方針が特徴になっている。
製造業の設備投資と、成長分野の機器需要、買収に依存する。米国や欧州、アジアの製造業や物流の設備投資が保たれるか、電気自動車の生産や航空宇宙、ネット通販の倉庫といった成長分野の機器の需要が伸びるか、原材料の価格や関税をこなせるか、そして買収を統合できるかが、業績を左右する大きな前提になる。
資産 $4.8B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.4B(30%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
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