CRVL
CorVel請求の受付から査定、復帰の管理までを自社システムで一気通貫に処理する内製の徹底が最大の強み。保険会社の系列でない独立の立場は、雇用主の側に立つ査定として選ばれる。医療費の高騰が続くほど削減の価値が増す、制度の隙間の静かな勝者の立ち位置にいる。
働く人がけがをした際の労災の請求処理と、治療費の査定、看護師による復帰支援までを雇用主や保険会社から請け負う手数料が収益の柱。医療費の過大な請求を専門の審査で削り、削減額の一部や処理件数に応じて受け取る。自社開発の処理システムと人工知能の査定が効率を支える。労災制度の事務の外部委託で稼ぐ構造になっている。
景気後退で雇用が減ると、労災の請求件数が細る。州ごとの労災制度の改定は査定の前提を変えうる。大口契約の喪失は業績を直接揺らす。創業者一族が大株主の安定は、売買の薄さと市場の関心の低さという裏面も持つ。
配当を出さず、利益を自社株買いとシステムの自動化投資に振り向ける経営。創業者の影響下で四半期の派手さより処理の質と効率を磨く。人工知能による査定の高度化を成長の軸に据える方針が特徴になっている。
雇用と労災の件数と、医療費の査定需要、システムの優位に依存する。雇用の総量が請求の流れを支えるか、医療費の高騰が査定の価値を高め続けるか、自社システムの自動化が利幅を広げるか、そして大手保険系の競合から雇用主の契約を奪えるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $643M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $394M(61%)。
開示から読める範囲では借金は軽い
- 現金・現金同等物$233M
- 他の流動資産$229M
- 固定資産$181M
- 流動負債$228M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $959M
- 売上成長率
- 7.0%
- 粗利率
- 24.3%
- 営業利益率
- —
- 純利益率
- 11.5%
- ROE
- 28.0%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $156M
- フリーCF
- $110M
- 営業CFマージン
- 16.2%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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