IPI
Intrepid Potash米国内でカリを作る唯一の会社でありながら、世界の年間カリウム消費量に占める供給は0.5%ほどにすぎない。国内では希少という立場と、世界市場では価格を決められない小ささが同居している。
ニューメキシコ州カールスバッドとユタ州の3か所でカリを、カールスバッドの坑内掘り東鉱山でTrioを採る。カリの売上比率は2023年の47%から2025年に39%へ下がり、入れ替わるようにTrioが35%から48%へ伸びた。
生産地が数か所の鉱床に固まっており、相場が崩れれば逃がしどころがない。カリの溶解採掘は汲み上げた塩水を天日で乾かす製法のため、天候不順は生産量を直接削る。
市況の波を前提に、カリとTrioの生産配分を年ごとに組み替える。単一の鉱物に賭けず、塩や塩化マグネシウム、油田向けの水まで売り物を並べて振れ幅を薄める方針を取る。
肥料の相場と農家の懐具合が、そのまま出荷価格に跳ね返る。ニューメキシコ州南東部に持つ土地と水利権(Intrepid South)からは油田向けの水や塩水が売れるため、近隣の掘削がどれだけ活発かも収入に効く。
この会社をどう読むか
Intrepid Potashと聞けば、カリ肥料の会社だと受け取るのが自然だろう。実際、米国内でカリを作る会社はここしかない。だが売上の内訳を見ると、2023年に47%あったカリの比率は2025年に39%へ下がり、代わって特殊肥料Trioが35%から48%へ伸びている。
Trioはカリウム、マグネシウム、硫黄を一粒に詰めた肥料で、坑内を掘り進む従来型の採り方をする。加えてニューメキシコ州南東部の土地と水利権から油田向けに水や塩水も売っており、肥料の相場と掘削の活発さという別種の波を同時に受ける。
バランスシート (要約)
資産 $632M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $491M(78%)。
開示から読める範囲では借金は軽い
- 現金・現金同等物$84M
- 他の流動資産$152M
- 固定資産$397M
- 流動負債$54M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $298M
- 売上成長率
- 17.1%
- 粗利率
- 18.4%
- 営業利益率
- 3.6%
- 純利益率
- 3.7%
- ROE
- 2.3%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $56M
- フリーCF
- $26M
- 営業CFマージン
- 18.7%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
IPI の掲示板
ログイン状態を確認しています…
読み込み中…