MMSI
Merit Medical Systems大手が個別には相手にしない脇役の器具を何千種も束ね、処置室に必ず同社の製品がある状態を作った点が最大の強み。消耗品ゆえ景気に左右されにくく、処置の増加とともに静かに伸びる。医師の細かな要望を製品化する開発の速さも、中堅ならではの強みになっている。
カテーテル治療に使うガイドワイヤーや穿刺の器具、造影剤の注入器具といった、処置のたびに消費される医療機器の販売が収益の柱。心臓や血管、がんの塞栓治療など幅広い診療科の病院に納める。一つ一つは単価の安い脇役の道具だが、品揃えの広さで処置室の棚を面で押さえる。小さな買収で製品を足し続け、処置の件数に乗って稼ぐ構造になっている。
病院の処置件数が感染症や予算で落ち込むと、消耗品の出荷が直接細る。購買代行の値下げ圧力は薄い利幅をさらに削る。買収頼みの成長は高値づかみと統合失敗の危険を常に抱える。主力分野に巨大機器メーカーが本気で攻め込めば、品揃えの広さだけでは守りきれない。
配当を出さず、資金を小さな買収と生産拠点の効率化に振り向ける経営。利益率の改善を数年がかりの目標に掲げ、値上げと製造の内製化を進める。隙間の製品を拾い集めて品揃えを太らせる方針が特徴になっている。
低侵襲治療の件数と、買収の継続、製造コストの管理に依存する。血管内の治療や透析、がんの処置が世界で増え続けるか、隙間の製品群を買収で補い続けられるか、病院の購買統合による値下げ圧力をこなせるか、そして関税や物流費の上昇を吸収できるかが、業績を左右する大きな前提になる。
バランスシート (要約)
資産 $2.7B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.6B(59%)。
借金が軽く手元資金も厚い。安全度は最高水準
- 現金・現金同等物$446M
- 他の流動資産$594M
- 固定資産$1.6B
- 流動負債$240M
- 長期借入金$734M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $1.5B
- 売上成長率
- 11.8%
- 粗利率
- 48.7%
- 営業利益率
- 12.2%
- 純利益率
- 8.5%
- ROE
- 8.1%
- ROIC
- 6.3%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $297M
- フリーCF
- $216M
- 営業CFマージン
- 19.6%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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