まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
業界でも際立つ借入の軽さと、危機でも減配を最小限にとどめた財務の保守性が最大の強み。団塊世代が施設の適齢期に入る需要の波と、新設の少ない供給の締まりが長期の追い風になる。慎重さを身上とする高齢者住宅の大家の立ち位置にいる。
高齢者住宅や介護施設、専門病院を運営会社に長期で貸す賃料が収益の柱。修繕や運営は借り手に任せる契約が中心で、賃料には毎年の引き上げ条項を組み込む。一部の物件は運営の損益を直接取り込み、入居の回復益も狙う。借入を抑えた財務で、賃料を配当に変える構造になっている。
借り手の介護事業者は利幅が薄く、人件費の高騰や公的報酬の削減で経営が傾くと賃料の減額が連鎖する。感染症は入居率を直撃した前歴がある。金利上昇は配当株の評価と借り換えの両面を削る。借り手の集中は一社の不調が響きやすい。
高めの配当を維持しながら、借入を抑えて投資を選別する保守的な経営。傷んだ借り手の物件は入れ替え、賃料の引き上げ条項で内部成長を積む。財務の余力を残して好機を待つ方針が特徴になっている。
運営会社の支払い能力と、高齢者住宅の入居率、金利に依存する。借り手の介護事業者が人件費の波を越えて賃料を払えるか、入居率の回復と賃料の引き上げが続くか、新規投資を選別して利回りを確保できるか、そして金利が配当株の評価を圧迫しすぎないかが、業績と配当を左右する大きな前提になる。
資産 $2.8B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $1.5B(54%)。
本業は黒字だが、設備投資が大きく手元の現金は流出している段階
読み込み中…