
RCEL
Avita Medical健康な皮膚を広く採って移植する従来のやり方に対し、ごく少量の採皮で広い面を覆えるという発想そのものが違う。技術はオーストラリアの Fiona Wood 教授らの研究から生まれ、2019年に米国市場へ上場、2020年に本社も米国へ移した経緯を持つ。
主力の RECELL は、患者自身の薄い皮膚をわずかに採り、約30分で皮膚細胞の懸濁液に変えて患部へ吹き付ける機器。少ない皮膚で広い熱傷を覆えるのが売りで、機器本体より処置のたびに使う消耗品が繰り返しの収入になる。2024年からは他社製品の PermeaDerm と Cohealyx も独占契約で扱う。
新しい市場への広がりが鈍れば、成長はそこで頭打ちになる。導入品は自社開発ではないため、供給元の都合や契約の切れ方が直接響く。研究開発と販売の費用は重く、黒字化には時間がかかる。
自社開発を待たずに他社品を導入して品揃えを埋め、一製品への偏りを短期間で解消しにいく。同時に、承認は得ている白斑向けへの投資は止め、急性創傷へ資源を寄せている。
熱傷や外傷を扱う病院と医師がどれだけ採用するか、そして2024年に加えた二つの導入品が立ち上がるかに依存する。入口である熱傷の市場は限られており、外傷や手術後の創傷まで届くかどうかで先行きが変わる。
この会社をどう読むか
オーストラリアの熱傷治療の現場から生まれた技術が、この会社の出発点になっている。ごく少量の採皮から約30分で皮膚細胞の懸濁液を作り、患部へ吹き付けて広い面を覆う。
長らくこの一製品に頼ってきたが、2024年から他社の PermeaDerm と Cohealyx を独占契約で扱い始めた。熱傷から外傷や手術後の創傷へと守備範囲を広げる途中にあり、承認済みの白斑向けはいったん脇へ置いている。
バランスシート (要約)
資産 $56M を負債が上回る債務超過の状態。
負債が資産を上回る債務超過。本業から入る現金もマイナスで、増資や資金繰りに注意
- 現金・現金同等物$10M
- 他の流動資産$25M
- 固定資産$21M
- 流動負債$63M
- 短期借入金$43M
この判定で見た指標: 自己資本比率・利息カバー率 (営業利益が支払利息の何倍か)・FCF/有利子負債 (自由に使える現金で借金の何割を1年で返せるか)。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $72M
- 売上成長率
- 11.5%
- 粗利率
- 82.1%
- 営業利益率
- −59.4%
- 純利益率
- −67.8%
- ROE
- —
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$31M
- フリーCF
- −$32M
- 営業CFマージン
- −43.6%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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