SEG
Seaport Entertainment Group一般的な不動産投資信託と違い、賃料を生む物件以外にも投資できる自由度を持つ。野球団やレストランの持分といった事業性の資産を同居させられる点で、抱えるものの中身自体が同業と異なる。
毛色の違う三本立てで稼ぐ。マンハッタン南端の再開発区画からの賃料と飲食・催事収入が一本目、ラスベガスの3A球団と球場の観戦・物販収入が二本目。三本目は高級レストラン事業への25%出資から入る持分利益で、単なる大家業とは収入の質がかなり違う。
分離してまだ日が浅く、単独では規模が小さい。どちらかの資産で躓いたときに会社全体へ及ぶ影響が相対的に大きく出る。波止場は観光需要の波、球団は運営の当たり外れに揺れるため、両方が同時に沈む年は特にきつい。
手持ちの資産の運営効率を上げることが当面の主戦場になる。並行して、まだ現金を生んでいない開発権のような眠った資産をどう換金するかに経営資源を割く、分離間もない会社らしい組み立て直しの段階にある。
離れた二つの街への集客がそのまま業績になる。波止場地区への観光客の戻り具合と球団の動員数が両輪で、加えてラスベガスで持つ商業施設上空の開発権をどう形にするかが次の焦点になる。
この会社をどう読むか
不動産会社がマイナーリーグの球団を持っている、と聞くと妙に思えるかもしれない。2024年7月、Howard Hughes Holdingsが娯楽まわりの資産を切り出して独立させた。ニューヨークとラスベガスの資産が一つの会社に収まった結果がこれだ。
波止場地区は屋上のコンサート会場や歴史的建造物を抱える観光と飲食の街で、球団の方はラスベガス郊外の球場を満員にする興行だ。加えて高級レストラン事業への出資も持つため、収入は賃料と興行と持分という三種類に分かれる。分社したばかりで規模はまだ小さく、この組み合わせが噛み合うかどうかを見定める段階にある。
バランスシート (要約)
資産 $650M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $457M(70%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。黒字化の道筋が焦点
- 現金・現金同等物$78M
- 長期借入金$38M
この判定で見た指標: 自己資本比率・D/E。在庫や売掛を持たない賃貸業のため流動比率は判定に使わず、借入の重さは同業の D/E の中央値と比べています。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $130M
- 売上成長率
- 18.3%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −90.6%
- 純利益率
- −89.5%
- ROE
- −25.6%
- ROIC
- −18.9%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$50M
- フリーCF
- —
- 営業CFマージン
- −38.1%
- 現金燃焼
- 判定不能
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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