SENS
Senseonics Holdings競合の多くは肌に貼るだけの測定器で稼ぐ一方、この会社は体内埋め込みという手間のかかる方式に賭け、そのぶん装着期間の長さで差をつけている。長年の提携から自社販売への転換も、同業では珍しい動きだ。
稼ぎはセンサーと着脱式の送信機の販売で、センサーは期限が来れば入れ替えるため、装着が続く限り繰り返し収入になる。2026年からは米国分を自社で直接売るので、提携先に渡していた取り分が手元に残る。
貼り替え式の大手が市場の大半を握る中での挑戦であり、埋め込みには処置が要る分、手軽さで見劣りする。販売を自前に切り替えたばかりで、その立ち上げ費用がかさむ間は利益が出にくい。
2020年に世界の販売をAscensiaへ委ねてから5年、2025年に手仕舞いの合意を結んだ。外部に任せた販路を段階的に買い戻す方向へ、大きく舵を切っている。
保険が体内埋め込み型にどこまで払うか、医師が処置を伴う機器を処方するかで需要が決まる。引き継いだばかりの自前の営業網を、どれだけ早く立ち上げられるかも効いてくる。
この会社をどう読むか
貼り替え式の血糖センサーは7〜15日で寿命が来る。Senseonicsが作るEversenseは皮膚の下に埋め込む方式で、最新型は最長1年動き続ける。ただしその製品を売る役目は、長らく提携先のAscensiaが握っていた。
その関係が2026年1月に切り替わった。Ascensiaが持っていた米国の販売資産を買い取り、自社の営業部隊で直接売る体制に移したのだ。欧州の販売資産についても、順次引き取る交渉が続いている。装着期間の長さで勝ってきた製品を、売り方の側でも自前に戻した格好になる。
バランスシート (要約)
資産 $126M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $61M(48%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$40M
- 他の流動資産$77M
- 固定資産$9M
- 流動負債$24M
- 長期借入金$36M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $35M
- 売上成長率
- 56.9%
- 粗利率
- 44.7%
- 営業利益率
- −193.8%
- 純利益率
- −196.0%
- ROE
- −113.2%
- ROIC
- −55.9%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$59M
- フリーCF
- −$60M
- 営業CFマージン
- −167.7%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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