まだ赤字先行で、将来に賭ける会社
最近の大型ビジネスジェットは主翼端のウィングレットのせいで、翼を重ねて収める従来の共用格納庫方式に収まりにくくなっている。この物理的な制約を、機体を一機ずつ専用に収める設計で解消した点が、一般の不動産開発とは出発点が異なる。
需要の厚い空港の敷地を長期で借り、自ら「Home Base Operator(HBO)」と呼ぶ専用格納庫を建てる。これを機体の持ち主に長期契約で貸し、その契約を担保に社債や銀行借入で次の開発資金を賄う。
新造ビジネスジェットの受注残は2025年末で$57Bを超え、前年から1割増えたとされる。ただ追い風は先行投資の重さの裏返しで、格納庫が埋まるまで賃料は積み上がらない。建設の遅れや空港敷地の契約交渉も、そのまま収入の遅れになる。
格納庫の設計を標準化し、同じ型を空港ごとに複製することで建設費と工期を抑える。資金は長期の賃貸契約を裏づけにした社債と銀行借入で手当てする。
需要の側は自家用ジェットの機数と大型化の進み方で決まるが、供給の側は空港の敷地を借りられるかどうかで頭打ちになる。建設費は長期の賃貸契約を担保にした借入で賄うため、金利の水準も効いてくる。
資産 $593M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $172M(29%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約2年分
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
読み込み中…