
TMCI
Treace Medical Concepts骨の出っ張りを削る旧来のバニオン手術に対し、根元の不安定な関節ごと立体的に組み直して固定する発想を持ち込んだ。医師への教育網と患者向けの医師検索ツールを両輪で回し、手術の需要そのものを掘り起こしにいく。
足病医と、足・足首を専門にする整形外科医。合わせて1万人あまりのこの集団に、Lapiplastyというバニオン手術システムを道具一式で売り込む。収益は手術1件ごとに立ち、術前計画のIntelliGuideなど周辺の道具も併せて届ける。
収益がバニオンという一つの病気の周りに集まっているため、安く済む旧来の手術で十分だと医師が判断すれば普及は止まる。大手の整形外科機器メーカーが似た発想の製品を出せば、狭い市場での優位はすぐ薄れる。
手元の資金は医師の教育と営業網の拡大に振り向ける。医師で構成する諮問委員会から意見を吸い上げ、術式と道具の改良を続けている。
この1万人あまりが旧来の術式からLapiplastyへ乗り換えるかどうかで、伸びの速さが決まる。保険会社が手術費用を認めるか、医師教育を担う営業担当を増やせるかも効いてくる。
この会社をどう読むか
Treace Medical Concepts の顧客は、全米に1万人あまりしかいない。足病医が約8,000人と、足・足首を専門にする整形外科医が約2,600人、それだけだ。
売り物は、足の親指の付け根が曲がるバニオンを治す手術の道具一式。骨の出っ張りを削る旧来のやり方と違い、根元の不安定な関節ごと組み直して金具で留める。自社の営業担当が医師に手技を教え込み、患者向けの医師検索ツールまで用意して、手術そのものの需要を掘り起こしにいく。
バランスシート (要約)
資産 $191M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $87M(46%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$11M
- 他の流動資産$121M
- 固定資産$59M
- 流動負債$31M
- 長期借入金$56M
- 短期借入金$2M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $213M
- 売上成長率
- 1.6%
- 粗利率
- 79.8%
- 営業利益率
- −25.5%
- 純利益率
- −27.7%
- ROE
- −67.6%
- ROIC
- −29.6%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$16M
- フリーCF
- −$29M
- 営業CFマージン
- −7.5%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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