
TRDA
Entrada Therapeutics既存の承認薬4種は、失われた筋タンパク質ジストロフィンの回復が1〜6%程度にとどまる。そこを大きく上回る産生量を狙っている点が違う。同じ運び手を遺伝性の網膜疾患へ転用する準備も進めており、一つの技術で領域をまたぐ設計になっている。
自社で売る薬はまだ無く、収入は提携相手から受け取る一時金と開発の節目ごとの対価に限られる。自社ではデュシェンヌ型筋ジストロフィー向けの候補を4本進め、別に Vertex との提携で筋強直性ジストロフィー向けの候補を1本走らせている。
候補が同じ運び手を共有しているぶん、一本で安全性の問題が出れば疑いは残り全部に及ぶ。資金は増資と提携金で賄っており、治験が延びるほど1株の取り分が薄まる。
主力の筋ジストロフィー群は自社単独で握ったまま、別の疾患では大手と組んで資金と検証を同時に得る。技術は手放さず、使い道だけを外へ広げるやり方を取る。
運び手がどこまで細胞の中まで薬を届けられるかという治験の裏付けと、Vertex との提携の継続、そして承認までもたせる手元資金に依存する。
この会社をどう読むか
Entrada Therapeutics の開発品は、二種類の筋ジストロフィーから遺伝性の網膜疾患まで、狙う病気がばらばらに見える。だが全部が、薬を細胞の内側へ運ぶ同じ仕組みの上に乗っている。
薬をいったん細胞に取り込ませ、内部の小胞を破って標的まで届ける、という発想が土台にある。だから一本の治験で読めたことがそのまま残りの候補の見通しになり、逆に一本でつまずけば全部に疑いが及ぶ。
バランスシート (要約)
資産 $377M のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $306M(81%)。
本業は赤字で現金を減らしている段階。手元現金は約1年未満分
- 現金・現金同等物$90M
- 他の流動資産$216M
- 固定資産$71M
- 流動負債$24M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $25M
- 売上成長率
- −87.9%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- −621.1%
- 純利益率
- −565.5%
- ROE
- −47.0%
- ROIC
- —
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- −$129M
- フリーCF
- −$130M
- 営業CFマージン
- −505.5%
- 現金ランウェイ
- 1年未満
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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