GOGO
Gogo Inc旅客機という大きな市場を自ら降り、自家用・法人ジェットに絞り込んだ。狭さを引き受ける代わりに、地上の基地局と衛星の両方でその空域を埋めにいく構えを取っている。
自家用機や法人ジェットの機内で使うネット接続の月額利用料と、機体に載せる通信機器の販売が収入源になる。地上に置いた基地局から空へ電波を飛ばす方式が長年の土台で、そこに買収した衛星通信を重ねた。
自家用ジェットの飛行が細れば、月額利用料はそのまま目減りする。低軌道の衛星で世界中をつなぐ新興勢力が安さと速さで攻めており、地上の基地局に頼ってきた強みは押されやすい。買収の統合につまずけば、投じた費用が重荷に変わる。
買収した衛星事業の統合を最優先に据え、現金を温存しながら次世代の高速通信の開発も並行させる。絞り込んだ市場での地固めを、旅客機事業を手放した後の経営陣が主導している。
自家用ジェットが飛ぶ時間の総量と、新しい通信機器を機体に載せてもらえる件数で数字が決まる。買収した衛星網を自社サービスへどれだけ滑らかに組み込めるかも、今後の伸びを決める。
この会社をどう読むか
旅客機の座席で使う機内Wi-Fiを長く手がけてきた会社が、その事業ごと他社に売り払った。手元に残したのは、自家用機や法人ジェットという狭い空だ。
地上に基地局を並べて空へ電波を飛ばす方式が土台にあり、そこへ衛星通信会社の買収で得た回線を重ねている。基地局の届かない空域を衛星で埋める形だ。売って買うというこの入れ替えの判断が、いまのGogoの輪郭をそのまま決めている。
バランスシート (要約)
資産 $1.3B のうち、借金などの負債を引いて株主のものと言えるのは $101M(8%)。
借金と支払い余力は並の水準。大きな不安はない
- 現金・現金同等物$125M
- 他の流動資産$307M
- 固定資産$872M
- 流動負債$269M
- 長期借入金$834M
- 短期借入金$3M
この判定で見た指標: 流動比率・自己資本比率・D/E。
収益性 (TTM)
- 売上高
- $910M
- 売上成長率
- 104.7%
- 粗利率
- —
- 営業利益率
- 12.5%
- 純利益率
- 1.4%
- ROE
- 12.8%
- ROIC
- 9.6%
キャッシュフロー (TTM)
- 営業CF
- $124M
- フリーCF
- $65M
- 営業CFマージン
- 13.7%
- 現金燃焼
- なし(CFは流入)
配当
無配
配当を出さず、稼いだお金を成長のための投資や借入の返済に充てる段階です。利益を会社の中で再投資して価値を伸ばすことを優先しています。
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