本文へ移動
米国終値9/11
S&P 5007,656.98+0.86%
NASDAQ26,333.04+0.96%
Dow Jones52,573.29+0.98%
Russell 20002,903.94+0.45%
VIX15.85-1.99
ドル円153.67+0.06%
10年債4.97%+0.03
原油 WTI100.38-2.05%
4,391.40+0.62%
Daily 一覧に戻る
sodate Daily2026.09.129分で読めるsodate 編集部

利上げ確率9割でもダウ509ドル高。原油が下がって4日ぶりに反発

金曜の米国株は4日ぶりに上げた。ダウは509ドル高の52,573.29。朝に出た8月の消費者物価は前年比3.4%高で予想どおりだったが、来週16日の会合で利上げがあるとの見方は約9割まで上がった。それでも株が買われたのは、イランと湾岸諸国の協議が決まり、原油が下がったためだ。オラクルの決算を受けて、デルとHPEはそろって11%を超えて上げた。

デル・テクノロジーズのキャンパスにある社屋。この日11.98%高で過去最高値を付けた
Jjpwiki · CC BY-SA 4.0

金曜の米国株は4日ぶりに上げた。

ダウは0.98%高の52,573.29で、509ドル上げた。S&P 500は0.86%高の7,656.98、ナスダックは0.96%高の26,333.04である。

ラッセル2000は0.45%高と小幅だった。恐怖指数と呼ばれるVIXは15.85まで下げている。ただし週間で見ると、主要な指数はそろって下げて終えた。

この日の値9/11 終値
S&P 500
7,656.98
0.86%
NASDAQ
26,333.04
0.96%
Dow Jones
52,573.29
0.98%
Russell 2000
2,903.94
0.45%

8月の消費者物価は3.4%高。予想どおりでも利上げの確率は9割に

朝8時半、米労働統計局が8月の消費者物価を発表した。

前月比0.4%高、前年同月比3.4%高で、市場の予想どおりだった。食品とエネルギーを除いた指数は前月比0.3%高で、こちらは予想をやや上回っている。

月の上げ幅の3分の1超は、3.9%上がったガソリンで説明が付く。

それでも金融政策の見方は、さらに引き締めの側に傾いた。CMEのフェドウォッチでは、9月16日の会合で利上げがある確率が約9割になった。前日は7割前後だった。

原油は2%安。月曜にオマーンでイランと湾岸諸国が会う

この日の株を支えたのは原油である。

イラン外務省の報道官が、14日の月曜にオマーン南部のサラーラで湾岸諸国と会うと明らかにした。ホルムズ海峡の扱いを話し合う。戦闘が始まってから、初めての顔合わせになる。

報道では北海ブレントが2.8%安の$104.61、米国産原油が2.4%安の$100.05で清算した。サイト掲載のWTIは2.05%安の$100.38である。

この日の値9/11 終値
原油 WTI
100.38
2.05%
10年債
4.97%
0.03
4,391.40
0.62%

もっとも、週間ではブレントが8.7%上げている。原油高そのものが片付いたわけではない。

10年債利回りは一時4.979%と、2023年終盤以来の高さを付けた。サイト掲載の終値は4.97%だった。

オラクルの決算で、買われたのはサーバーを売る側だった

セクター騰落前日比・9/11
  • 情報技術1.05%
  • 資本財0.79%
  • 一般消費財0.58%
  • コミュニケーション・サービス0.57%
  • 金融0.10%
  • 不動産0.02%
  • 生活必需品0.12%
  • ヘルスケア0.28%
  • エネルギー0.28%
  • 公益事業0.35%
  • 素材0.35%

11業種で最も上げたのは情報技術の1.05%高だった。資本財の0.79%高が続き、素材や公益事業など6業種は下げている。

木曜の引け後に決算を出したオラクルは、売上が30%増えて予想を上回った。受注残は$664Bと過去最高である。

株価は時間外で4%上げたものの、金曜は1.74%安の$150.28で引けた。

代わりに買われたのは、オラクルが設備を買う先だった。デル・テクノロジーズが11.98%高、ヒューレット・パッカード・エンタープライズが12.44%高、スーパー・マイクロ・コンピューターが7.28%高である。

オラクルの決算の翌日に動いたハードウェア前日比・9/11

パソコンのHPも8.40%高だった。デルとHPは、RBCキャピタルがこの日新たに調査を始めた銘柄でもある。事情は深掘りに書いた。

配線も買われた。アリスタ5.61%高、シスコ4.37%高

データセンターの中をつなぐ会社も上げた。

アリスタ・ネットワークスが5.61%高、シスコシステムズが4.37%高、光通信のシエナが4.48%高である。報道では、シスコはダウ30銘柄で最も大きく上げた。

24/7 Wall St.は、3社を同時に動かす個別の発表は無かったと指摘している。お金が「配線」の層にまとめて移った動きだという。

データセンターをつなぐ会社前日比・9/11

半導体のマーベル・テクノロジーも4.03%高となった。パイパー・サンドラーが、目標株価$270で強気の調査を始めている。事情は深掘りに書いた。

今年3倍のシーゲイトは3.73%安

同じハードウェアでも、記憶装置は売られた。シーゲイト・テクノロジーが3.73%安、サンディスクが3.50%安である。

シーゲイトの株価は今年に入って3倍になっている。会社の発表や格付けの変更は無く、報道は利益確定の売りとみている。

消費者心理は47.8。1年先の物価予想は4.6%

10時に出たミシガン大学の消費者心理指数は47.8で、8月の51.7から下げた。予想の51.0も下回っている。

1年先の物価の予想は、4.0%から4.6%に上がった。家計は値上がりがまだ続くと見始めている。事情は深掘りに書いた。

原子力はUBSの売り推奨で崩れた

金利が上がる局面で売られやすいのは、稼ぐ前に多額の建設費を払う会社である。

ニュースケール・パワーが15.67%安、オクロが9.18%安、ウラン濃縮のセントラス・エナジーが8.18%安となった。

売られた原子力株前日比・9/11

ヴァイコー11.15%高。AI向け電源の工場用地を2か所買った

電源部品のヴァイコーは11.15%高となった。ニューハンプシャー州で工場用地を2か所取得し、第2・第3工場を建てると発表している。

マサチューセッツ州の第1工場は、稼働率が上限に近いという。同社は、AI向けの半導体に電力を届ける部品を作っている。

深掘り

次に見るのは14日のオマーンと16日の会合

月曜のオマーンでの協議が、原油の次の向きを決める。海峡の扱いに道筋が付けば、物価と金利の前提も一緒に変わる。

16日の水曜には、連邦公開市場委員会の結果が出る。利上げを約9割織り込んだ市場が、声明で何を確かめるかを見たい。

この記事の会社の裏にいる会社

開示に書かれた仕入れ先・委託先の記録です。編集部の推論で、事実の報告ではありません。