FRBが3年ぶりに利上げを決めた日、米国株はダウを中心に下げた。
ダウは1.21%安の51,461.90、S&P 500は0.45%安の7,551.81である。ナスダックは0.01%安の25,978.42で、ほぼ横ばいだった。
FRBが2023年以来の利上げ、政策金利は3.75〜4.00%
連邦公開市場委員会は、政策金利を0.25%上げて3.75〜4.00%にした。利上げは2023年以来になる。
Yahoo Financeによると、声明は「インフレはなお高い」とし、今回の利上げで2%の目標へより早く戻せると書いた。年末までにもう1回の利上げを見込む参加者が多かった。
会見の途中で売りが膨らみ、ダウは一時700ドル超安
発表の直後、株はいったん上げた。流れが変わったのは、ウォーシュ議長の記者会見が始まってからだ。
議長は「インフレは高すぎ、その状態が長く続きすぎている」と話した。Yahoo Financeによると、ダウは会見の途中で一時700ドルを超えて下げた。
10年債利回りは再び5%を超え、サイト掲載の終値は5.01%である。ドル指数は0.68%上げた。
銀行株もそろって安く、ゴールドマン3.96%安
利上げが決まった日、大手銀行の株もそろって売られた。
GSGoldman Sachs▼3.96%
WFCWells Fargo▼2.98%
BACBank of America▼2.72%
CCitigroup▼2.36%
JPMJPMorgan Chase▼1.01%
ゴールドマン・サックスは3.96%安、ウェルズ・ファーゴは2.98%安、バンク・オブ・アメリカは2.72%安だった。Investing.comは、金利が上がると借り入れの需要が減り、景気が弱れば貸し倒れが増えるおそれがあると伝えた。
8月の小売売上は1.2%増、予想を上回った
利上げが決まった同じ日の朝には、8月の小売売上が出た。
商務省によると、8月の小売売上は前の月から1.2%増えた。AP通信によると、予想は0.7%増だった。事情は深掘りに書いた。
上げたのは公益事業だけ、最も下げたのはエネルギー
- 公益事業▲0.39%
- 生活必需品▼0.24%
- 資本財▼0.33%
- ヘルスケア▼0.47%
- 情報技術▼0.49%
- 不動産▼0.61%
- 金融▼0.62%
- 一般消費財▼0.73%
- コミュニケーション・サービス▼0.85%
- 素材▼0.87%
- エネルギー▼2.66%
11業種で上げたのは公益事業の0.39%高だけである。最も下げたのはエネルギーの2.66%安で、素材が0.87%安で続いた。
原油3%前後安、シェール株が一斉に売られた
前日までエネルギー株を押し上げた原油が、この日は下げた。
CNBCによると、WTIは3.2%安の$102.43、ブレントは2.7%安の$105.83で引けた。業界団体の集計で米国の原油在庫が予想外に増え、止まっているサウジアラビアのパイプラインも数日で動くと米エネルギー長官が話した。
FANGDiamondback Energy▼8.03%
OXYOccidental Petroleum▼6.55%
COPConocoPhillips▼6.15%
EOGEOG Resources▼5.73%
XOMExxon Mobil▼3.54%
ダイヤモンドバック・エナジーが8.03%安、オキシデンタル・ペトロリアムが6.55%安である。エクソンモービルも3.54%安だった。事情は深掘りに書いた。
インテル4.03%高、SKハイニックスと米国生産を協議
半導体ではインテルが4.03%高だった。
ロイターが、韓国のSKハイニックスがインテルのオハイオ州の工場でメモリーを作る案を話し合っていると報じた。SKハイニックスは、決まったことはないとしている。事情は深掘りに書いた。
J.B.ハント13.30%安、費用増で利益減を予告
トラック運送のJ.B.ハント・トランスポート・サービシズは13.30%安だった。
投資家会議で、7〜9月の利益が4〜6月より5〜10%減ると話した。燃料と運転手を集める費用がかさむという。事情は深掘りに書いた。
光通信株が反発、ルメンタム9.59%高
それまで売られてきた光通信の株が、そろって買われた。
SMTCSemtech▲11.03%
LITELumentum Holdings▲9.59%COHRCoherent▲6.92%
セムテックが11.03%高、ルメンタム・ホールディングスが9.59%高、コヒレントが6.92%高である。事情は深掘りに書いた。
スペースX5.15%高、22日に初の軌道飛行
スペースXは5.15%高だった。
大型ロケット「スターシップ」の14回目の試験飛行を9月22日に行うと決めた。TipRanksによると、初めて地球を回る軌道に乗せる計画で、当局の承認を待っている。
深掘り
- インテル4.03%高。SKハイニックスがオハイオでのメモリー生産を協議
- 原油3%安、シェール株が一斉安 ── ダイヤモンドバック8.03%安
- J.B.ハント13.30%安、燃料と運転手の費用で利益が最大1割減る
- ルメンタム9.59%高。発表のないまま光通信株が反発
- 8月の小売売上1.2%増、予想0.7%を上回った
次に見るのは、年内もう1回の利上げがあるか
市場は今回の利上げを織り込んでいた。株を動かしたのは、この先も上げるという議長の語り口である。
10年債利回りが5%の上にとどまるかも見たい。住宅ローンや企業の借り入れの費用に、そのまま響くからだ。
